夏休みの読書感想文(ヘンリー・ブラウンの誕生日)
こんにちはYamataiです。
先日、吉祥寺を歩いていて普段気にも留めない古本屋さんに目をやると何なら強い視線を感じました。誰かに見られている..... 決してその手の能力に秀でている訳でもなく、むしろ鈍感だと思っていますが...
引き込まれるように古本屋さんに吸い込まれ本を手に取りました。結局購入しました。800円で状態は良いものでした。中古レコードに続き古本にも手を出すようになってきました。その本は...
"ヘンリー・ブラウンの誕生日”
エレン・レヴァイン(作)
カディール・ネルソン(絵)
千葉茂樹(訳)
- 作者: エレンレヴァイン,カディールネルソン,Ellen Levine,Kadir Nelson,千葉茂樹
- 出版社/メーカー: 鈴木出版
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: ハードカバー
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この本、絵本と言っても決して幼児用でなくむしろ大人にもドキッとさせる悲劇的な差別が存在していた昔のアメリカの話です。本当にあった話のようで奴隷制がどんなに非情で非人間的であるのかを今更ながら強く訴えかけられました。
折しもアメリカでは大統領の発言が問題視されている件とタイムリーにリンクする内容の作品であります。なぜ私にこのような偶然が降りかかって来たのかは釈然としませんが取り敢えずうちの小さい息子には読み聞かせました。
これは大事な家族が連れ去られる場面です。心に突き刺さります。
この時代は黒人が外で歌などを口ずさむことも禁じられていたそうで主人公の若き日のヘンリー・ブラウンが恋をして嬉しさのあまり歌いたい衝動をこらえてハミングしながら家に帰ったということです。どれだけ虐げられているのか... このような例は数え切れないほどありますが...
大統領も歴史を勉強し直して欲しいものです。 冗談としても地下鉄道を使って命を顧みず荷物として家族のいる場所に向かう。この暗澹たる負の歴史を後世に伝えていく... かの国ばかりを責めることができない今、置かれている状況も考えさせらりました。
話が逸れましたが久しぶり本の話でした。この本は大事に手元に置いておきたいと思っています。