You Must Believe in Spring...
こんにちはYamataiです。
音楽の話です。
というのも先週行った新宿御苑の写真を見ながらビル・エヴァンスのYou Must Beleive in Spring というアルバムを思い出したからです。
タイトルから春を連想すると少し肩透かしを食らうエヴァンスらしく繊細で叙情的なアルバムです。この作品でジャズピアニストとして前人未到の高みを極めたとも言われています。
このアルバムのどの曲も繊細でガラス細工のようなで温かみのある春のイメージのある曲はありません。
当時のエヴァンスが直メいいしていた状況...
恋人の自殺、音楽教師であり非常に影響を受けた実の兄の自殺など、それらをテーマにした曲もあり親しい人の死に直面したエヴァンスの感情がストレートに伝わりあまり聞き流して聴くにはふさわしくない重い感じがするのは気のせいでしょうか...
We Will Meet Againは兄ハリーに捧げる曲です。
タイトルのYou Must Believe in Spring ですがオリジナルのタイトルはCHANSON DE MAXENCE(マクサンスの歌)。フランス映画「ロシュフォールの恋人たち」で使用された名曲、作曲はミシェル・ルグラン。
歌詞はかなり平たく言えば、どんなに孤独であろうと冬の終わりには春が訪れる、だから春、愛を信じなければいけないといった内容です。
この曲をセレクトした当時のエヴァンスの心情はいかなるものだったのでしょうか?
70年代、永年の薬物依存による体調不良にもかかわらず弾き続けピアニストとして頂点を極めたエバンス、80年9月に亡くなります。
春の訪れをエヴァンスが信じていたのかは判りませんが冬の終わり哀しみが未だ少なからず漂う今ぐらいの季節にはこのアルバム、オススメです。
トニー・ベネットとの共演したYou Must Believe in Springも渋いです。
女性ヴォーカルであればエミリー・クレア・バーロウ、オススメです。
さて春の到来、心静かに待つのも良いですかね。