金曜日のJazz Standard (Come Rain or Come Shine)
こんにちはYamataiです。
Come Rain or Come Shineという有名なスタンダード曲ですが最初に聞いたのがビル・エヴァンスの名アルバム、"ポートレート・イン・ジャズ"でした。恥ずかしながら、 この曲がこれほどのカバーされているスタンダード曲だと知ったのが結構、最近であります。あれどっかで聞いたこのある曲だと...
20歳を過ぎてから耳が衰えたのか感性が鈍ったのか長きにわたり音楽を積極的に聞かなくなり... 10年くらい前からJazzを聴き始め、ここ数年はまた若い頃のように音楽を聴きまくっています。ジャズは古い音楽だと言われますが古い人間には違和感なくその歴史の深み、ある意味、心地よく嵌まれるのであります。
さて私の好みのカバー曲ご紹介しましょう...
ビル・エヴァンス
ポートレート・イン・ジャズ、よく聞きました。いや今でも聞きます。ハイレゾ音源でも所有していますがちょっと身に余る高音質です。このレコードをほしいのですが結構、見つけるたびその高値にため息をつくばかりです。
モニカ・ゼダールンド&ビル・エヴァンス・トリオ
スウェーデンの有名女性歌手&女優であるモニカ・ゼダールンドとの共演。ビルにしてはちょっと軽快なタッチ、やはり美人歌手の伴奏、嬉しいのでしょうか?これはこれで良いものです。
ウェス・モンゴメリー
これも渋いウェス・モンゴメリーによるカバー。このアルバムも中古レコード探してますが今の所、状態の良いものに出くわしません。Jazzにおけるギターの立ち位置を押し上げた人。彼の功績はやはりすごい!と思わせる名演であります。テナー・サックス、ジョニー・グリフィスとウィントン・ケリーのピアノと中々の人選。ウィントン・ケリーはマイルズのKind of BlueでFreddie Freeloaderという曲だけ参加しているんです、この曲がすごい好きです(ずっとエヴァンスだと思っていましたが...)。
ビリー・ホリデイ
やはりビリー・ホリデイの歌声、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ボーンのちょっと安心できるような懐の深さとちょっと違った、背筋を伸ばさないといけない気がしてしまうのはなぜでしょうか?ビリー・ホリデイといえば村上春樹氏の雑文集、"ビリー・ホリディの話”を思い出します。このエッセイ、どこかで読んだ気がしていましたがこの雑文集に入っていて買ってよかったなと思います。これはちょっと悲しい話です... この話は春樹氏が若い人に"ジャズってどういう音楽ですか?"と聞かれ... 要は答えなのですが.. . なんか良い話です。ぜひお読みください...
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
このアルバムも愛聴盤です。ちょっと過去の話ですが取引先の年配の人と食事する機会がありに音楽話になり...当然、ジャズ話に花が咲き...
"君、アート・ブレイキー聞くのか!" と驚かれ喜ばれ、ベロンベロンになるまで美味しいお酒をご馳走になったのを思い出します。
このアルバム、いつ聞いても強壮剤のように元気になります。
Come Rain or Come Shine 、そのタイトルのRainから梅雨時にぴったりのスタンダート曲と思いましたがこれは実際、雨を歌った曲ではなく、邦題が、"降ったも晴れても"... つまりは何があろうとあなたを愛しますと強い思いを綴ったラブソングなのであります。
今回改めてヴォーカルありのカバーも多数聞きましたがこれもまたかなり違った意味で魅力的だと感じました。ジャズヴォーカル、ちょっと敬遠気味だったのですが腰を据えて聞いてみようかなぁとも思いました。
それではまた!