レコードをめぐる冒険 (les liaisons dangerous/Duke Jordan)
こんにちはYamataiです。
雨が長く続きますがいかがお過ごしですか?
来週、タイミングをずらして旅行を計画していますが今から天気が心配です。こんな天気に似つかわしい音楽とも思いましたが意外と思い浮かびません。とりあえず取り出したレコードが映画の"les liasons dangerous (危険な関係)"のサントラ盤です。映画は残念ながら見たことがありませんが、昔のフランス映画のようで当時としてはかなり刺激的な内容であったそうです。テーマ曲であるNo Problem (邦題が"危険な関係のブルース")はアート・ブレーキー&ジャズメッセンジャーズが演奏したことで有名となりましたが実はデューク・ジョーダン(Duke Jordan)の作品です。
映画では完全に別人の名前がクレジットされ、それに怒ったチャーリー・パーカーの奥さんがデューク・ジョーダンをリーダーにした本作の制作を推したそうです。
さて本題とのアルバムですが... この盤は確かお茶の水のDisk Unionで破格で売っていました。盤質も素晴らしく良い買い物でした。曲目です...
Side 1
1 No Problem #1
2 No Problem #2
3 No Problem #3
Side 2
1 Jazz Vendor
2 Subway In
3 The Feeling of Love #1
4 The Feeling of Love #1
No Problem (危険な関係のブルース)とThe Feeling of Loveのバージョン違いが収録されています。
この映画のファン、もしくはデューク・ジョーダンにファンであればオススメでありますがそうでもなければ... どうなのでしょうか?個人的にはNo Problemの#3がちょっとスローで味わいのある演奏で好きであります。
この名曲No Problem、Duke Jordanのキャリアの中で何度となく取り上げています。渡欧後、新たなレーベル、ステープルチョイスで制作されたFligtht to Denmarkは彼の長い間のブランクら復帰した第1弾のアルバム、記念碑的な作品と言えます、そこであえて取り上げたNo Problem... 名演です。北欧のもの哀しい雰囲気が伝わってきます。
渡欧仲間のチェット・ベイカーとの共演版もあります。
こちらが本家と思われていたり...
デューク・ジョーダン、苦労人で一時は音楽業界を離れタクシードライバーなどでしのいでいた時期もあるそうです。もしこのNo Problemの印税があれば状況も変わっていたのかもしれませんが...
しかしこの不遇の時代を経て後期の彼のプレイはより深みを増していったのは確かだと思います。バド・パウエルの系統のピアニストと言われますが、むしろそのいぶし銀のプレイはライブで見てみたかったものです。そんなことは当然かなわないのでレコードをせっせと集めたいものですがFlight to Denmark、いまのところ良い出会いがないです... デューク・ジョーダンの私が持っている他のアルバムも今後紹介したいと思います。
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