Fantastic Guitar of Barney Kessel ON FIRE/Barney Kessel
こんにちは!今回ご紹介するのはバーニー・ケッセルの幻の傑作と言われたアルバムで今年最初に購入したレコードです。バーニー・ケッセルの最高傑作と推す人も多い名盤でスイング・ジャーナル認定ゴールドディスクと... レコードのたすきには輝かしく記されています。肝心のレコード盤ですが ブチブチと音質がどうも良くない... 何回もクリーニングしてみましたがあまり効果がないようです。Aランクでもこんなことがあるのかと諦め掛けていたところライナーノーツにこんな注意書きが...
"本アルバムはオリジナル・マスター・テープのクォリティ上音質面で問題がありますが何卒ご了承ください。”
とあります。なるほど... 納得するものの、このライブ盤のバーニー・ケッセルですがかなり調子の良さが窺われる演奏であり、ここ数日ずっと聞いてます。正直期待以上の内容でこの音質の悪さも目をつぶることにしました。ネットで調べてみるともう少し状態の良いマスターテープからリマスターしたCD盤があるようで気になります。興味本位で買ってしまいそうです。
レコードジャケットはもうちょと何とかならなかったのかと思いますが... どうですかね... ファイアをバックに妖艶なダンサーとバーニーのシルエット... んー何とも言えない趣味ですね...
曲目です。
SIDE A
1. Slow Burn
2. Just In TIme
3. The Shadow of Your Smile
SIDE B
1. Recardo Bossa Nova
2. Sweet Baby
3. Who Can I Turn To
4. One Mint Julep
A3のいそしぎ(The Shadow of Your Smile)はやはり良い曲です。映画のシーンを思い出します。しかしこのアルバム他の曲も実に聴きどころ満載な... ベース、ドラムのトリオ構成ですが他のアルバムと違いバーニー・ケッセルが終始圧倒的な存在感を示しリズム隊は裏方に徹しています。当然バーニー以外がソロを取ることもありません。バーニーのスタイルですが随所に実にギターらしい音色が魅力です。 彼の崇拝するチャーリー・クリスチャンの築いた世界を継承しているギタリストで同時代のジム・ホールやウエス・モンゴメリーとは全く違う... ちょっとブルージーで泥臭い感じ... 表現力が乏しく恐縮ですが... 何ともギター(箱物のギター)らしいサウンドがたまりません。
何れにしてもこのレコードが私が生まれる前の1965年にリリースされていて今でもこれほど楽しませてくれることが凄い。やはり伝説のギタリストの絶頂期の作品として貴重な音源だと思います。ちなみにこのレコードはエメラルドレコードというビートルズで有名なプロデューサー、フィル・スペクターが起こしたレーベルだったことも驚きです。このアルバムもフィル・スペクターがプロデュースしていますが唯一のジャズ系のアルバムでエメラルドは残念ながら1年の短命となりました。それが故に長い間幻とまで言われ貴重盤であったようです。
繰り返しますが... CD盤を買おうか悩んでいます。これボーナストラックもあるんですね...CD盤を持っていてレコードも買ってしまうパターンはここ最近ありますがその逆となるかもしれません... 買ったらまたご報告します...