そういえば選択科目は音楽でした...

最も長く続いている趣味である音楽鑑賞について幅広く語ります...

レコードをめぐる冒険 ('Round About Midnight/Miles Davis)

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こんにちはYamataiです。

先週、新宿のディスクユニオンで5枚買うと10%と...

私の好きなギター系の盤はあまりなくどうしようか思案していましたが...

そんな時は以外と出会いがあったりするのです。結局、5枚、出物を購入しましたが順次紹介いたしますが(紹介し忘れるかもしれませんが)...

 

さてついにマイルズの盤、予算内の1000円以下で見つけました。

コロンビア移籍後の第一弾アルバム。講評するのも気がひける名作です。盤質はA、実際、ノイズもほぼなし。モノラル盤(Monauralと表記されています)でSX-68MARKIIというテクノロジーが搭載されているらしいのですが... 

西独ノイマン社製カッティング・ヘッドSX-68と、ソニー音響技術陣が新開発した全トランジスタ・アンプ及びトーンコントロール・ユニットにより構成される最新鋭のカッティングシステムです。その優れた諸特性は、歪みのないツヤやかな音で、原音のイメージの最も忠実な再現に成功しました。

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と長い引用になりましたがその高音質を実現するテクノロジーを享受できているか?我が家のリスニング環境では甚だ疑問ですが... そう言われると良い音に... 

 

ジャケットもマイルズのアルバムの中でもかなり好みであります。イカします。飾っておくだけで雰囲気があります。

 

ではでは曲目とメンバーは...

Side A

'Round Midnight 

Ah-Leu-Cha

All of You

Side B

Bye Bye Blackbird

Tadd's Delight

Dear Old Stockholm

マイルズ・デイビス(トランペット)、ジョン・コルトレーン(テナーサックス)、レッド・ガーランド(ピアノ)、ポール・チェンバーズ(ベース)、"フィリー・ジョー"・ジョーンズ(ドラム)

と文句のつけようのないクインテットです。

 

曲目もイカしています... 懐かしい響きですが'Round Midnightから最後のDear Old Stockholmとこのアルバムとんがり過ぎていないジャズの王道を歩んでいる感がたまりません。Jazzを聴き始めた人にも大変、聴きやすくオススメであります。

 

このアルバムのマイルズのミュート奏法(エコーが出ない吹き方といえば良いのでしょうか?)、若きコルトレーンの稚拙なソロ... いろいろ着目点はあるのでしょうが...

 

このアルバム、個人的には1日中かけっぱなしでも飽きない毎日食べても飽きないカレーライスとでもいうのか... 数年後にリリースされる超名盤、Kind of Blueがどちらかというと緊張を強いる格式の高い料理?いや違うなぁー。鰻でしょうか?好きだけど毎日は食べれない...

'Round About Midnight

'Round About Midnight

  • マイルス・デイヴィス
  • ジャズ
  • ¥1200

ひょとしたら無人島持って行く一枚に選ぶかもしれません。前はデレク&ドミノーズの"いとしのレイラ”でしたが... 

 

レコードをめぐる冒険 (Alone Together/Jim Hall - Ron Carter Duo)

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こんにちはYamataiです。

やはりこのアルバム、避けて通れません。

ある意味前回紹介したレッド・ミッチェルとのデュオアルバムより聴きやすく選曲も有名スタンダード揃いであります。1972年の4月、ニューヨークのプレイボーイクラブでのライブの模様を収めたライブ盤ですがその録音状態が非常に良いこと... 観衆の拍手など後から入れているのではないかと思えるほど完成度の高い録音、また演奏なのが驚きです。

 

ライナーノーツによると...

この種の静かな演奏は一見スタジオ録音のほうがよく思えるが、いい聴衆を前にしてそのリアクションがプレイヤーに伝わることで演奏に一層の輝きを与えるものである... 

 

納得であります。

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ちなみにCDもだいぶ前に入手しておりましたが、あまりにも好きなアルバムだったのでいい状態のレコードを新宿のdisc unionで見つけた時は迷わず手に取っていました。今までよく聴きこまれた感じのものは見かけはしましたがなかなかチャンスがなかったとも言えます。このパターンで最近、アランフェス協奏曲、Undercurrentも買ってしまいました。

楽曲紹介です。

A

1. St. Thomas

2. Alone Together

3. Receipt, Please

4. I'll Remeber April

B

1. Softly As In A Morning Sunrise

2. Whose Blues

3. Prelude To Kiss

4. Autumn Leaves (枯葉)

A1はソニー・ロリンズのオリジナル、A3がロン・カーターのオリジナル、B2がジム・ホールとそれ以外は全てスタンダードと隙のない選曲であります。このライブ、今もし生で聴けたら... 悔いはありません、5万円くらいは払うかもしれません。

 

話は少しそれますが古めかしいライナーノーツに演奏者紹介としてジム・ホールのことが綴られていますが62年にアート・ファーマーとカルテットを結成し好評でありながらその当時がいちばん苦しかったと... ジムが語っているとの記述があります。ジム自身がアートの芸術を引き下げているような気がして... あまり口にしなかった酒の呷るように飲み作曲からも遠ざかった時期、身体もおかしくなり医者から酒を辞めれば治ると言われやめた... 

 

ジム・ホール、やはりすごいのはそこで酒を断ちことができた... 変なことに感心していますが多くのジャズ、ロック系のプレーヤーが深刻なアルコール中毒でキャリアにダメージを与えるのとはちがい... 一線を越えない...

 

ちなみにアート・ファーマーとは6年後アルバムをリリース、その頃のジムの心境はどのようなものだったのか?興味深いです。 

yamatai.hatenablog.jp

ジム・ホールの70年代はこのアルバムの他にもアランフェス協奏曲、コミットメント(

これはアート・ファーマー、ポール・デスモンド等参加の豪華アルバム)など名作をリリースし正に円熟期だったと...

yamatai.hatenablog.jp

 

それにしても1年早いものでAutumn Leave (枯れ葉)の季節が近づいてきました... 

このペースで行くとあっという間におじさんです(すでに?)...

レコードをめぐる冒険 (Live At Sweet Basil/Jim Hall & Red Michell)

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こんにちはYamataiです。

台風一過、暑くなりそうな1日ですが季節は確実に秋となりました。

このレコードは夏に買いましたがしばらく封印しておりました。理由は1回聞いてみてすぐにはピンとこなかったので時間があるときにと... ちょっと寝かしておきました。

 

ジム・ホールとレッド・ミッチェル(ベース)のデュオ・セッションのライブアルバムであります。80年代に創立されたジャズ専門のレーベル、アーティストハウスからリリースされたアルバムで発売元はキングレコード、2500円で当時は売られてたみたいです。新宿のDisk UnionでAランクで盤質はチリノイズが少しありますが聞いているうちに消えると思います。レコードのチリノイズは何回も聞くのが一番効果的だとどこかのサイトで読んだのですが確かに、いまのところ我が家でもその効果は確認されています)。

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恐ろしく地味なジャッケット写真です...

こちらは裏ジャケットです。

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レッド・ミッチェル、なかなか神がかった容貌の方であります。数々の名盤にその名が綴られているプレイヤーであります。

曲目は

Side1 

1. Big Blues

なんとも耳に残る曲です。

2. Beatiful 

レッド・ミッチェル作曲の美しい曲であります。

3. Walts New

 

Side2

1. Fly Me To The Moon この曲、ミーハーですが好きです。しかもジム・ホールとなればそれだけで買ってしまったようなもんです。

2. Blue Dove

原曲はメキシコの民謡だそうです。秋の静かな夜に聞いたら良い曲です。ポール・デスモンドもカバーしているようです。

Blue Dove

Blue Dove

  • ポール・デスモンド, P. Desmond & デイヴ・ブルーベック
  • ジャズ
  • ¥250

3. Osaka Express

新幹線、最近に乗っていないのですが... ちょっとJRの在来線の喧騒を思い出させる気もしますが... ライナーノーツによるとジムのオリジナルで何度か日本にも来日している彼が日本の印象を基に作った曲だということ... それ以外のはずもないとは思いますが... 外国の方、新幹線は私の知る限り皆さん高い興味を示します。その快適な移動手段、当たり前だと思っている日本人は幸せなことなのだろうと... 話が逸れましたが思ったりします。新幹線... なんといっても曲作りするほどインスパイアされるのだからすごい... と言っていいのかもしれません。

 

そいえばBig Bluesはジム・ホールのオリジナルでアート・ファーマーのアルバムに参加しているアルバムでも演奏しています。しつこいようですがテーマが結構、頭にこびりついて離れないタイプの曲で徐々に惹かれていくタイプの曲です。なんか刑事ドラマに合いそうな気がします...

ライブ盤でベースとのデュオということでAlone Togetherというロン・カーターとの名作を思い起こす本作ですが比較するとなんともAlone Togetherよりさらにリラックスした雰囲気が全体に感じられます。

Alone Together (Live)

Alone Together (Live)

  • ジム・ホール & ロン・カーター
  • ジャズ
  • ¥1300

なかなかの佳作ぞろいであるのとギターとベースのインタープレイが映えわたる名盤だと思います。ですがこのアルバムに対してまだまだ語る域に達していないような気がします。これからもまだまだ聞き込んでいかないと本当の良さがわからないのかもしれません。

レコードをめぐる冒険 (Art Farmer/ART)

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すっかり秋らしくなりましたが台風も来ているようです。

9月になった途端、秋らしく感じたりしていますが昔はこんなにはっきりと切り替わったのだろうか?今年に限ったことだと思いますが夏の記憶が希薄です。

 

秋の夜長ですがこんなレコードにはまっています。アート・ファーマーです。個人的にはアート・ファーマー、ジム・ホール、ポール・デスモンドとしぶいジャズアーティストが大好きであったりします。年を取っても渋くなれない自分に無い物を無意識に求めてるのかもしれません。

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レコードジャケットの印象的な肖像画はErnest Fieneという方です。1894年、ドイツ生まれ1912年にアメリカに移住、16年後アメリカ市民となり世界中で個展を開催、数々の受賞歴もあるそうです。タイトルとジャケットがはまりすぎです。

 

アート・ファーマー、そのトランペット/フリューゲルホーンが実に力強くもあり優しく穏やかな音色であります。マイルズの先鋭的で高尚な世界にも憧れたりもしますがやはりちょっとリラックスしたい時にはアート・ファーマーの音色を聴きたくなるもんです。

 

この盤はちょっと前に買ったのですが確か御茶ノ水のDISK UNIONだと思います。何枚かありAランクのもので帯なしのものを選びました。このレーコードその時は何故か良い状態のものが数枚ありました。何故でしょうか?やや埃がかっていますが音質に問題なしです。

楽曲は...

Side1

So Beats My Heart For You

Goodbye Old Girl

Who Cares

Out Of The Past 

Side2

Youngther Than Springtime

The Best Thing For You Is Me

I'm A Fool To Want You

The Old Devil Called Love

スタンダード曲集と言ってもいい選曲がたまりません。トミー・フラナガンのピアノが素晴らしくファーマー自身も絶賛しています。これはジャッケットの裏側のライナーノートに記載されています。自分のホーンに対するアプローチと似ていてリフレクティブで明快だと評しています。

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頑張って英語を読んでいると日本語のライナーノートがあることに気づきました...

1960年9月21、22、23日にニューヨークで録音されたと記載されています。なるほど今の季節に合っているわけだと勝手に合点しています。

 

マイルズの奏でるバラードが少し気高く隙がないニュアンスに関してファーマーが奏でるバラード曲、特にこのアルバムでの音色は実に柔和で穏やかでありながらも聞き飽きない魅力があります。 

 

私のオススメはこちら...

Younger Than Springtime

Younger Than Springtime

  • アート・ファーマー
  • バップ
  • ¥150

秋といえば恋の季節... ちょっとメローな秋の夜長にこのアルバム良いかと...

恋していなくともそんな気分なさせてくれる名アルバムです!

レコードをめぐる冒険 (Gary Burton/Someting's Coming!)

こんにちはYamataiです。

昨日から薄暗い曇り続きでパッとしません。

湿度もたっぷりで困ったものです。

 

今日ご紹介のレコードは先月、やはり新宿のディスク・ユニオンで見つけたゲリー・バートンのSomething's Coming!. ヴィブラフォン奏者で有名な方です。なんと今年、ジャズピアニストの小曽根真さんとファイナルコンサートを行い引退されたようです。74歳ですからまだ若い気もしますが... 小曽根さんは30年以上共演していて、そもそもはゲリー・バートンに認められキャリアをスタートしたそうです。

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盤質はAランク、音に全く問題なしです。

曲目紹介:

Side 1

1. On Green Dolphin Street

2. Melanie

3. Careful

4. Six Improvisatory Sketches

Side 2

1. Someing's Coming

2. Little Girl Blue

3. Summertime

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レコードはシミが点在していてちょっと歴史を感じます。オリジナルは1963年、リリースされ購入したものは79年の再販盤と思われます。

 

実は美しいヴィブラフォンを聞きたかったわけではなくギターがなんとジム・ホールということで買いました。この盤、ジム・ホールの棚をペラペラ閲覧していて見つけて買ってみたものです。こういう出会いもあるものです。ゲリー・バートンの棚に本来ならあるはずだと思いますが...

 

しかし63年あたり、その時期のジム・ホールは名盤、ビル・エヴァンスと"Undercurrent"をリリースした直後です。当時32歳、絶好調といえる時期かと思いますが新人であったゲリー・バートンはジムが本当に共演してくれるとは思わなかったそうです。

 

ジム・ホールは後にアート・ファーマー、ポール・デスモンド等々多くのアーティストと共演するのですが本作でも例に違わず味わい深いプレイを堪能できます。

 

この組み合わせ存外に違和感なくヴィブラフォンの背後でも絶妙なバッキング、ベースのチャック・イスラエル、ドラムのラリー・バンカーも冴え渡っています。

 

楽器こそ違いますがビル・エヴァンスを思わせます。ジム・ホールのゲリーとの間合いがそう感じさせるのか???

 

ヴィブラフォン、どちらかというとマイナーな気がしていましたがこのアルバムではピアノと遜色なく、ジャズという音楽の中で存在感を発揮出来る楽器なのだと理解できました。しかし今後、ゲリー・バートンのアルバムを買いますかはちょっとなんとも言えませんが.... 

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レコードをめぐる冒険 (A Night At The Vanguard/The Kenny Burrell Trio)

こんにちはYamataiです。

今年の夏もあっけなく終わってしまったようですが... 9月にもなるとこんなに涼しいものでしょうか?ここ数日、短パンも履かなくなりました。秋というと少しメローな気分になるものですが、これからのそんな季節にお勧めの一枚がこちらです。

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夏の始まりの季節に新宿のディスクユニオンで見つけました。Kenny Burrellなかなか良い盤に巡り合わなかったのですがようやく出会いました。盤質はAでした。家で聞いてもノイズがほぼない状態です。ケニー・バレルですが本人はチャーリー・クリスチャンの影響受けたと語るようにいわゆるジャズギターの正統派でありますがブルーズのテイストと取り入れ白人のギタリストの音色とはまた違った魅力があります。ちなみに日本通で奥様も日本人の方のようです。ヴィーカルにも定評があり、わりと素直に歌い上げるスタイルで嫌いではありませんがギターほど印象に残るかと言われると難しいかもしれませんが... 

 

こちらからはご試聴いただけます。 

I'll Buy You a Star

I'll Buy You a Star

  • ケニー・バレル
  • ジャズ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

曲目は...

スイングジャーナルが推薦するアルバムということで"五ッ星コレクション"、カタカタのツが小文字なのが当時の?だったのでしょうか?それはともかく

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Side 1 

1. All Night Long

2. Will You Still Be Mine

3. I'm A Fool To Want You

4. Trio

Side 2

1. Broadway

2. Soft Winds

3. Just A Sittin' and A Rockin'

4. Well, You Needn't 

秋の夜長にI'm A Fool To Want Youが堪りませんが全体にわたりライブならではのリラックスしながらもスリリングなインタープレイを満喫できる好アルバムであります。聞き流すことでは断じてこのアルバムの魅力を理解できません。やはり家で聴く際もスピーカの前でリラックスしながらちゃんと聞いた方がより魅力の分かるアルバムです。矛盾しているようですがつまりはライブハウスで聴いてるかのごとく聞いてみるのがオススメです。こんなことを言っているとライブに行きたくなりますが... 

 

デューク・エリントン、オスカー・ピーターソン等で有名なJust A Sittin' and A Rockin'も穏やかにテーマを奏でながら徐々にファンキーなニュアンスも加わり珠玉のギタートリオによるカバーとなっています。こんな風にギターを弾ければ歌わなくても良いなと... 変な納得をしたりもします。

Just a-Sittin' and a'rockin'

Just a-Sittin' and a'rockin'

  • デューク・エリントン
  • ジャズ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

最後のWell, You Needn't はセロニアル・モンクがオリジナルの有名な曲ですがギタートリオのカバーとして隙のないインタープレイが中々の好演であります。これが1959年の9月16、17日のヴィレッジ・ヴァンガードでの録音ということで60年近く前にこんなすごいライブを聞けたのかと思うともっと早く生まれたかった... 

Well, You Needn't

Well, You Needn't

  • セロニアス・モンク・セプテット
  • ジャズ
  • provided courtesy of iTunes

しかし例えば30年早く生まれてJazz全盛期を生で体験できていたらどうであっただろうか?できれば裕福で20歳くらいで遊学してニューヨークでライブ三昧などできていれば... 

 

そんな夢想すら誘発されるライブ・アルバムであります。実は買ってしばらく聞いていなかったのですがここ最近、涼しくなった夜に何回も針を落としています。 

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レコードをめぐる冒険 (Pithecanthropus Erectus/Charles Mingus Jazz Workshop)

こんにちはYamataiです。

8月最後となりました。

夏の終わりに相応しい曲とも思いましたがなんとなく感傷に浸っている感じでもないので最近、購入して日に3回は聴いているレコード紹介します。Pure Desmondを買った時に一緒にディスクユニオンで発見、盤質はAでジャケットはやや黄ばんでいますが音質はクリアです。推測ですがあまり聞かれなかったのかもしれません。噂通り難解です。チャールズ・ミンガス、ベースプレーヤーですが、むしろコンポーザーとして捉えた方が的確なのかもしれません。ジャズではアドリブが曲のニュアンスと無関係であったりする矛盾を必ず含む、ある意味自由な即興をベースにしていることに対して彼なりのアプローチを確立することに腐心した方であります。

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曲目は...

Side 1

1. Pithecanthroptus Erectus

2. A Foggy Day

Side 2

1. Profile of Jackie

2. Love Chant

音楽性を模索する中で自身の作品を完全な表現に近づけるためにバンド(ワークショップ(ミンガス道場)と呼んだ方がいいのかもしれません)のメンバーをかなりユニークなアプローチで教育的に指導したそうです。作品が出来上がると譜面は使用せず彼がピアノを弾き(ピアノもかなり上手だったようです)メンバーに聴かせイメージをスケッチした紙を渡し曲のリン買う、解釈、フィーリングを説明し理解してもらう、使用するコードやスケールを教えた後、アンサンブル、ソロパートを実際にメンバーに演奏させる。当然、メンバーにはかなりの理解力が求められ、このミンガス道場を巣立ったプレーヤーはメジャーになった人ばかりのようです。

 

気性が激しくメンバーにも暴力を振るったエピソードなど事欠かせません。アルバムが発表された1956年、ハード・バップが主流であった時代にかなり前衛的な作品であったのは確かだと思います。

 

正直、聞いていて和む、癒されるといった類の作品ではありません。Side1の2曲目、ジョージ・ガーシュインの有名なスタンダード、A Foggy Day なども原型をとどめておらずテーマが遠くにようやく聞こえる程度... 最初はどう理解して良いのか驚きました。

なんか中学生の時に背伸びしてキングクリムゾンのアルバムを買った時の困惑が思い出されますが...

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ようやく少し理解できたのはジャケットの裏にある彼自身の解説がありそれを拙い理解力で紐解くとなるほどと思わせる内容でありました。例えばA Foggy Dayはサブタイトルは"A Foggy Day in San Francisco"。彼自身、霧で有名なロンドンには行ったこともなく、この曲はサンフランシスコのフェリー乗り場に向かうまでの霧の深い日の車のクラクション、警報の音、酔いを引きずった翌朝の気だるさこれらを彼が感じたままに音楽的に表現していると語っています。なるほどそう言われると納得、そんな情景が浮かんでくるではないですか...

A Foggy Day

A Foggy Day

  • チャーリー・ミンガス
  • ジャズ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

有名な"直立猿人"(Pithecanthropus Erectus)は現代人が猿から直立するまでの進化を音楽的に表現している。第1章から進化、優越感、衰退、滅亡... そこに最初に直立した人間が支配を目論むを挫折、滅亡するといった実は現代人に対しての隠喩的な警告がかったメッセージも感じられる大作なんだと思ったり、ジャングル雰囲気、猿人の咆哮がリアルに感じ取れます。

Pithecanthropus Erectus

Pithecanthropus Erectus

  • チャーリー・ミンガス
  • ジャズ
  • provided courtesy of iTunes

チャールズ・ミンガス、彼のプライドの高さ、気高さを伝えるエピソードとしてライブで音楽を聴いていない客に対して激昂し罵ったというエピソードが数あるありますが、やはり彼の音楽の本質、ちょっとやそっとでは理解できないのもわかる気がしますしライブをたまたま聞きに行った人はちょっと... ある程度の理解と情報がないと... 

 

そういった意味でこのアルバム、初心者は要注意だと思います。また聞こうと思った時はちょっとした覚悟がいるかもしれません。今後ミンガスさんのレコードを収集するか?今のところはしばらくはいいかなぁと正直思っています。 

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