THIS IS ANITA/Anita O'Day
今年買ったレコードです。レコード盤の状態は良くアルバムジャケットもデジタルカメラの画像を見慣れた目には新鮮に映ります。今まであまりヴォーカルものは手を出してきませんでしたが特に理由はないのか... 判然としません。ジャズ系の音楽を中心に聞くようになってから特にインスツルメント(歌なし)が中心となってしまいました。決して嫌いというわけでなくやはり歌もの久しぶりにきくと良いものです。
女性ジャズヴォーカリスト... ビリー・ホリデー、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン... 数多くいる中でもアニタ・オディはある意味でジャズの要素を体現しているヴォーカリストではないかと思います。情念が過ぎることはなくちょっとカサついた声質の持ち主です。そのヴォーカルスタイルですが決して声量のあるタイプでなくハスキーヴォイスとジャズらしくスイングするスタイルは独特なものがあります。いわゆる都会的なおしゃれなジャズヴォーカルといったジャンルを確立した人なのかもしれません。
このアルバムはバディ・ブレグマン・オーケストラをバックに歌う1958年にリリースされた代表作とも言われる作品です。
曲目は...
SIDE1
1. YOU'RE THE TOP
2. HONEY SUCKLE ROLSE
3. A NIGHTINGCALE SANG IN BERKLEY SQUARE
4. WHO CARES?
5. I CAN'T GET STARTED
6. FINE AND DADDY
SIDE2
1. AS LONG AS I LIVE
2. NO MOON AT ALL
3. TIME AFTER TIME
4. I'LL SEE YOU IN MY DREAM
5. I FALL IN LOVE TOO EASILY
6. BEATUFUL LOVE
彼女の人生、独特の唱法の解説など多くがすでに語られているので詳細は割愛します。それにしてもこのアルバム、何回も聞いていますが... こういった音源はレコードで聞く事をお勧めします。比較でしかないのですがデジタルと比較してやはり音がまるい... 厳密には音質はCDの方が優れているのでしょうが... デジタル化で非可聴帯域としてカットされた部分がレコードに残されているのが理由なのか?気のせいか... 判然としませんが... それにしても最近、耳が遠くなった気もする私が言っても積極味がありませんが... 不思議であります。
オススメの曲は全てと言いたいところですが最後のBeautiful Loveです。ギター、ピアノソロもなんとも良い雰囲気で数多くのアーティストに取り上げられていますがこのアニタ・オディのバージョンが一番好きです。
それでは...
『祈りの幕が降りる時』 久しぶり映画を見る...
こんにちはYamataiです。
久しぶり映画の話...
阿部寛という俳優... 世代も近いので親近感を感じます。私の知るところでは結婚できない男の桑野信介、テルマエ・ロマエのルシウス、そして加賀恭一郎を演じる"新参者"シリーズと阿部寛以外では考えられないほどの当たり役に恵まれています。いや幸運である以前に役者として相当役作りの没頭したのではないかと思わせる怪演。それが名声に繋がりにここに至っているのだと思います。
かつてのメンズノンノという男性ファッション誌のメインモデルとして輝かしいキャリアからスポットライトから遠ざかりながら役者として着実に実績を残し今や日本を代表する俳優と言えるのではないでしょうか... いつもながら思うのですが相当背が高く安易ですが是非、世界的に活躍してほしい俳優の1人です(ハリウッドだけでなくインド映画とか良いのではないか?)
ロードショー中の映画の詳細をあまり話すのはよろしくないので極めて個人的な感想は... 小向井文世がなかなか良い味を出しています。松嶋菜々子の父親役ですが人の良さそうで気の弱い... 娘の幸せを一途に願い続ける... 悲しい父親役を演じきっています。また加賀の失踪した母親役の伊藤蘭。息子を思いながらも遠くの地でひっそりと暮らす"訳あり"の女性を演じきっています。あと原発作業員として全国を旅する男役、音尾琢真、登場する間も無く、この男、まずいなと思わせる孤独と屈辱に浸りきった人生から醸し出される邪悪で陰湿な眼光。この作品、ほかにも烏丸せつこ等、脇役がしっかりと演じきっているのが映画としての質を高めています。
新参者シリーズでは犯人は決して大悪党ではなく実は弱く普通の人間が犯罪に巻き込まれる... 起こしてします。それが一つのテーマでもあったりします。阿部自身もインタビューでも語るのは
このシリーズには、凶悪犯やテロ犯、猟奇的な犯人は出てこない。そこでは誰もが何かのきっかけで犯罪に走ってしまう。魔が差すとか、そういう人の弱さ・嘘をテーマにしている。
しかしながら少し残念な部分も... TVシリーズに慣れている私には展開が少し早く感じられ、TVドラマで見れる加賀恭一郎が難題にぶつかりながら容疑者にはしつこいほど不躾な聞き取りをおこない、そこから垣間見られる真実につながる手がかりを最後に行き当たる、そのプロセスがもう少しあってもよかったのでは... それを通して人物像が浮き彫りにされる... そんなTVシリーズには存在してた加賀と容疑者の攻防が好きだったりしたのですが...
映画ではどうしても型通りの人物像を原作(それが素晴らしいだけに)に沿ってなぞっているだけになってしまっているのではないか... もう少し深掘りできる部分、演出が欲しいと感じたのが正直なところであります。日本映画がどうしても突き抜けていない感が見受けられた作品となってしまっている気がしました。
また従兄弟の刑事、松宮修平(溝端淳平)がもう少し加賀に挑むような... そろそろキャリアも積んで成長しているのだからその部分も見たかった気がします。
もう一つ失踪した母親(キムラ緑子)を罵倒する松嶋菜々子、その場面は実際はどのような話、言葉で罵られたのか... その場面、見たかった気がしてなりません。映画の中で美人の演出家(そこばかり強調されている気がしました)、松嶋菜々子の影があまり描写されていないのが残念でした。
残念ながらこの作品がシリーズのフィナーレということで原作も読んでおこうと思います。加賀恭介は捜査一課に戻るようなので新シリーズもあるのかとも推測できますが...
色々勝手に話しましたがこの映画、ファンであればおすすめですが映画館で見なくても良い気もします。それでは!
man with the guitar/Herb Ellis
こんにちはYamataiです。
先週購入したオスカー・ピーターソンのアルバムの中でのハーブ・エリスのプレイがあまりにも印象的だったので積読ならぬ積レコになりつつあったお正月に購入したハーブ・エリスのレコードをここ数日聞き込んでいます。なんとなくピンとこない楽曲群だと感じていたのがちょっと夕方にだらっとリクライニングチェアに座りながらスマホをぶん投げ薄暗い部屋で聞いているとなんとなくアルバム全編にフィーチャーされているオルガンの音色とハーブ・エリスのオーソドックスでありながらもブルージーな音色にだんだんハマってきました。名門レーベル、"ドット・レコード"から65年にリリースされた彼の最高傑作だと称する人がいるくらいのアルバムだったようで全くもって失礼してしまいました。盤質はAで価格は私の予算内では割と高めでジャケットはきれいな状態、しかも帯付き(そこはあまりこだわりはありませんが)。
では曲の紹介です:
SIDE-A
1.Empty Rooms
2.Swingin' On A Shoestring
3.A M Blues
SIDE-B
1.Tennessee Waltz
2.Herbin'
3.Besame Mucho
オスカー・ピターソン楽団にはちょっとやそっとのギタリストでは雇われない不文律があるそうでバーニー・ケッセル、ジョー・パスなんかも在籍していました。
繰り返しになりますがこのアルバムの魅力はハーブ・エリスのブルージーなニュアンスのフレージング(この時代のジャズギタリストには珍しくチョーキングを多用)とオルガンのアーシー(土臭い)音色が聞き込んでいくうちに体に染み込みます。テネシー・ワルツやべサメ・ムーチョと有名な曲も含まれハーブ・エリス入門版でありながら彼のスタイルが凝縮された最高傑作といっても良いかもしれません。
このアルバムの制作される以前の61年にピーターソンのグループを脱退しロサンゼルスに落ち着きのんびりと平和な生活を送り出した時期でやはり家族とゆっくりと暮らしを送る中でこのようなアルバムが制作されたのも納得(44歳の時の作品)。この4年後、先日購入した"ハロー・ハービー"がリリースされるのですがやはりこの時期、本当に充分な程リフレッシュできたのがあの白熱のプレイにつながったのかと勝手に納得しています。
何となく最初はピンとこなかったのは早朝や午前中に聞いていたので何となくテンションが合わなかったのだと今更ながら思っています。仕事の終わりにちょっと軽く飲んだり、深夜ウイスキーなどちびちび飲みながら聞くのがオススメだと思います。
白人でありながらブルースが得意でひたすらスイング、分かりやすい奏法はジム・ホール等のスタイルとは一線を画し好みの分かれるところ。個人的にはバーニー・ケッセルも同様ですがどちらのスタイルも聞く状況で聞き分けたいところ。叙情的な旋律を奏でる楽曲も聞く時間帯、気分によっては良くも悪くも感じるので...たとえとして不適当かもしれませんがスタンダードなロックが好きかプログレが好きか... それくらいの違いがあるのかもしれません。
個人的にはムーディなテナー(テディ・エドワード)、とオルガン(ロン・フォイア)のイントロで始まる1曲目から良い雰囲気でハーブのミディアムテンポのどちらかというとオーソドックスなソロからテナー、オルガンとソロが続く"Empy Room"という曲に結構ハマっています、その後の2曲も好きですが... まぁ是非、試聴していただきたいアルバムです。それでは...
SteepleChase創設45周年記念 「45th Anniversary Legend Collection]
こんにちはYamataiです。
人生悩みが尽きないものです。また尽きることのない物欲。他の欲に対しては年齢相応の落ち着きを見せていますが物欲は自分でも恐ろしいと... これは悪魔退治ではないですが人の手を借りて退治してもらうしかないのでしょうか?エクソシストの牧師さんを思い出しますが古いですね...
断捨離したカメラもまたウズウズと欲しいカメラが出てきてしまいました... 今のところ先立ちものがないので諦めていますがヤフオクとか中古カメラのサイトとか気付くと見ている自分が怖いです。
もっと怖いのが先日、レコードを購入後ふらりCDを売っているディスクユニオンに立ち寄るとデンマークの誇るジャズレコードレーベールの非常に興味深いキャンペーン情報を知ってしまいました。25枚ずつ4期に分かれ全部で100タイトルのSteepleChaseが誇る名盤がリマスター版で発売されています。さらに狡猾なことに10枚買うと1枚もらえてしまいます。昔から3足1000円的な商売の手口にコロリとハマるタイプなので... これは見なかったことにしたかったのですが... 今や11枚どれにしようか思案していたりします。
チェット・ベーカー、デューク・ジョーダン、デクスター・ゴードン、バド・パウエル、ダグ・レイニー、ケニー・ドーハム、ケニー・ドリュー、スタン・ゲッツ等々
冷静に考えればこれらの音源はもはやApple Musicで聞けるので... 音質云々は流石にリマスター版のCDと比べようがないのですが... 一部ボーナストラックがオリジナルの曲順を無視した順番で挿入されていることを嫌う人もいるようですが... レコード鑑賞を好む私にもその気持ちわかります。これほどの企画をもう少し考えようがあったのではないかと... 大抵のボーナストラックはオリジナルの後に追加されてると思うのですが...
こうやって諦めようと頑張っている横で悪魔が囁きます。実際これらの音源をレコードで入手できるのか?しかも1000円以内の基本Aランクの縛りを設定している私のような裾野にいるコレクターがおそらく個人のガレージセールか何かで出くわす以外では考えにくいと思います(それですら音質に関してはほぼ保証がない状態)。Apple Musicも通信状況が悪いと結構集中して聞けないしと...
こんなせめぎ合いがここ数日続いています... 苦しいし早く楽になりたい... でもどれを買うか妄想するのも悪くないし買っちゃうとそれもできないので...
1月最後の買い物
こんにちにはYamataiです。
2月となりました。今日もまた雪が降るかもしれまん。前回のような大雪にならなければと思いますがどうでしょうか?昨日は1月も最後なので新宿のディスクユニオンに行ってきました。平日で空いていましたがそれでも2~3人のお客さんがいます。結構、サクッと見て帰る人が多い中、私はせっかくなのでと結構、粘り珍しい3枚を見つけました。全てAランクで総額1800円。早速紹介します。
JIMMY RANEY WITH SONY CLARK
これは珍しいジミー・レニーのレコードであります。ソニー・クラークとの共演。ちょっといいものを見つけました。1954年の録音。ジャケ写真が結構好きです。なんの目的で捉えた写真なのか判然としませんが心象写真、どこそこかわからない裏通りの形式化べはくすんだピンク色... なぜか心をとらえます。
JAZZ CONTRASTS/KENNY DORHAM
初のケニー・ドーハムです。日本で人気のトランペッター。マイルズやクリフォード・ブラウンに及ばないと評する人もいますがアート・ファーマーにも言えますがケニーの味わい深い音色はテクニック云々を評し序列をつけるようなことが無意味だと確信させます。上手い人の演奏が音楽的に魅力があるわけでもなかったりします。これもタイト通りコントラストを演出したジャケット。分かりやすいです。お茶目で良しとしましょう!
Oscar Peterson/>>hello Herbie<<
人の良さそうな白人の叔父さんが強面の3人に脅かされているようにしか見えませんがこのアルバム、なかなかファンキーです。ハーブ・エルスとオスカー・ピーターソンの乗りまくるが半端ではありません。この2人4歳違い(ハーブが年上)だが星座も同じで気があうのだろうと綴られていてるライナーノーツは昔の昭和の歌謡番組のようでこちらもお茶目で和みます。オスカー・ピーターソンのグループにはバーニー・ケッセルが在籍していたこともあり相性はこちらの方が良いのではと思ったりしますがハーブ・エリスもチャーリー・クリスチャンの影響を強く受けておりバーニーに負けじと乗りの良いジャズギターの王道といえるスタイルです。他にもハーブ・エルスのレコード、買ったけどあまり聴いていませんでしたが改めて聴いてみましょう。
取り急ぎのご報告でしたがこのブログも200本目となりましたが最近はもっぱレコード(音楽)ネタだけになってしまっています。今年は他ジャンルももう少し... あれれブログも刷新しようと思っていながら今年も既に1ヶ月経ってしまいました。まずいです...
BLUES IN TIME/GERRY MULLIGAN & PAUL DESMOND
こんにちはYamataiです。1月も最後となりました。今月は幸先よく4枚のレコードを買いましたがそれっきりです。今日あたり空いている時間にレコード屋さんに立ち寄りたいのですが... 実は一昨日、新宿まで行ったのでそのついでに寄れば良かったのですがツレがいたのでそうもいかず… 結局、用事に付き合い久しぶり平日のデパートに行きました。優雅な午後のひと時を過ごしているような人々、相変わらずの観光客.... それでも平日のデパートは穏やかです。
さて目的の階に上がるエレベータの中でいかにも高級百貨店的なハイソな雰囲気にふさわしいBGMが聞こえてきます。優しいアルトサックスの音色。その上品なハーモニーは昼過ぎのちょっと小洒落た高級な都心の百貨店に一寸の隙もなくはまっていました。誰のなんの曲かはわかりませんでした... むしろその情景のために作られたとも思えるほどの楽曲... しかしその場を離れると全く思い出せない旋律...
前置きが長くなりましたがアルトサックスといえばポール・デスモンド。このレコードは1ヶ月前くらいに購入しています。Aランクで1000円、ジェリー・マリガンとの共演。いやこれはジェリー・マリガンのアルバムと言ったほうが正しいのかもしれません。この2人、5年後にTwo Of A Mindというアルバムで再び共演したアルバムをリリースしています。共にウエストコーストを代表するプレーヤーですがジェリー・マリガンはロサンジェルス、ポール・デスモンドはサンフランシスコ出身と共に白人を代表する洗練されたジャズプレーヤーといわれています。タイトル曲、Blues In Time にしてもいわゆるブルージーな世界とは一線を画しコンセプションの近いサックスプレーヤーのクールなインタープレイが堪能できる... ここでのポールのプレイはかつてないほどアグレッシブで鋭い音を出している指摘されています。ちょっとらしくない程、バリトンのジェリーに挑んでいるようで興味深いです。アルバムが録音された当時30代前半の2人の若さが伝わる9分にも及ぶ大作から始まります。
曲目です。
A
1. BLUES IN TIME
2. BODY AND SEOUL
3. STAND STILL
B
1. LINE FOR LYONS
2.WINTER SONG
3. BATTLE HYMM OF REPUBLICAN
4. FALL OUT
パーソネルはジェリー・マリガン(bs)、ポール・デスモンド(as)、ジョー・ベンジャミン(b)、デイブ・ペイリー(ds)
他に個人的なオススメはA3のStand Still、ジェリー・マリガンのオリジナルで結構、耳に残るとはなれないサブのメロディーが印象的です。B2のWinter Songはポールのオリジナルで滋味深い曲です。アルトとバリトンの掛け合いがなんとも美しく調和している決して甘くなりすぎないバラード曲。
ジャズに関して管楽器はやはり華があります。初めてサックスがかっこいいと思ったのは不覚にも昔の角川映画、確か野村宏伸が主演したデビュー作であったような記憶があります。映画は見ていないのですがサックスプレーヤーはカッコ良いものなのかと思ったものです。石田純一も何かの映画で吹いていたような... かつてのクリントン大統領も... ケニーGなんかもCDを持っていました。今思えば恥ずかしい記憶ですが... なんとなく入口を間違えてしまった私のサックス奏者像でしたがついにポール・デスモンドを楽しめるようになったのは良かったことだと思っています。
Fantastic Guitar of Barney Kessel ON FIRE/Barney Kessel
こんにちは!今回ご紹介するのはバーニー・ケッセルの幻の傑作と言われたアルバムで今年最初に購入したレコードです。バーニー・ケッセルの最高傑作と推す人も多い名盤でスイング・ジャーナル認定ゴールドディスクと... レコードのたすきには輝かしく記されています。肝心のレコード盤ですが ブチブチと音質がどうも良くない... 何回もクリーニングしてみましたがあまり効果がないようです。Aランクでもこんなことがあるのかと諦め掛けていたところライナーノーツにこんな注意書きが...
"本アルバムはオリジナル・マスター・テープのクォリティ上音質面で問題がありますが何卒ご了承ください。”
とあります。なるほど... 納得するものの、このライブ盤のバーニー・ケッセルですがかなり調子の良さが窺われる演奏であり、ここ数日ずっと聞いてます。正直期待以上の内容でこの音質の悪さも目をつぶることにしました。ネットで調べてみるともう少し状態の良いマスターテープからリマスターしたCD盤があるようで気になります。興味本位で買ってしまいそうです。
レコードジャケットはもうちょと何とかならなかったのかと思いますが... どうですかね... ファイアをバックに妖艶なダンサーとバーニーのシルエット... んー何とも言えない趣味ですね...
曲目です。
SIDE A
1. Slow Burn
2. Just In TIme
3. The Shadow of Your Smile
SIDE B
1. Recardo Bossa Nova
2. Sweet Baby
3. Who Can I Turn To
4. One Mint Julep
A3のいそしぎ(The Shadow of Your Smile)はやはり良い曲です。映画のシーンを思い出します。しかしこのアルバム他の曲も実に聴きどころ満載な... ベース、ドラムのトリオ構成ですが他のアルバムと違いバーニー・ケッセルが終始圧倒的な存在感を示しリズム隊は裏方に徹しています。当然バーニー以外がソロを取ることもありません。バーニーのスタイルですが随所に実にギターらしい音色が魅力です。 彼の崇拝するチャーリー・クリスチャンの築いた世界を継承しているギタリストで同時代のジム・ホールやウエス・モンゴメリーとは全く違う... ちょっとブルージーで泥臭い感じ... 表現力が乏しく恐縮ですが... 何ともギター(箱物のギター)らしいサウンドがたまりません。
何れにしてもこのレコードが私が生まれる前の1965年にリリースされていて今でもこれほど楽しませてくれることが凄い。やはり伝説のギタリストの絶頂期の作品として貴重な音源だと思います。ちなみにこのレコードはエメラルドレコードというビートルズで有名なプロデューサー、フィル・スペクターが起こしたレーベルだったことも驚きです。このアルバムもフィル・スペクターがプロデュースしていますが唯一のジャズ系のアルバムでエメラルドは残念ながら1年の短命となりました。それが故に長い間幻とまで言われ貴重盤であったようです。
繰り返しますが... CD盤を買おうか悩んでいます。これボーナストラックもあるんですね...CD盤を持っていてレコードも買ってしまうパターンはここ最近ありますがその逆となるかもしれません... 買ったらまたご報告します...