金曜日のJazz Standard (Here's That Rainy Day)
こんにちはYamataiです。
6月が迫ってきました。沖縄などは既に梅雨入りしていますがそろそろ雨の季節。梅雨であります。ところで梅雨が好きな人っているのでしょうか? あまり考えたことがありませんが...
さてさてHere's That Rainy Dayですが1953年のジョニー・パーク(作詞)、ジミー・ヴァン・ヒューゼン(作曲)の作品。失われた愛と、つまり失恋ソングですがジャズミュージシャン以外にも多くのアーティストにカバーされてきています。伝説のギタリスト、大村憲司さんも取り上げています。
エラ・フィッツジェラルド
やはりこの曲、女性ヴォーカルが似合う気がしてしまいます。そうなるとオーソドックスなチョイスとなりました。まずはやはり外せないこの人。ルイ・アームストロングとの共演したアルバムが初めて買って彼女のCDでしたが... 軽く歌っていながらパワフルな大排気量の車で余裕ので高速を流しているような安心感があります。
サラ・ヴォーン
圧倒的な声量と音域... オペラ歌手に匹敵すると言われているそうですが... ちょっとやそっとのジャズシンガーを名乗る小娘には及びもつかない大御所。しかし、その凄さが原曲の悲しさを覆い被せてしまっている気もしないでもない... あえて言えばですが... すいません御託を申しているようです。エラと同様のパワフルなヴォーカルですがこちらは若干きらびやかに感じがしますがどうでしょうか?
ジョー・パス
ウェス・モンゴメリーのHere's That Rainy Dayも捨てがたいのですが。敢えてジョー・パスを押します。いかにもジョー・パスらしい旋律を堪能できますが。Virutusという彼の代表作を持っていますがアルバムをフルで聴くとちょっと疲れてしまいます。このギーター1本で勝負したアルバム、彼がバンドの余興としてライブの際行っていたところから企画が生まれたそうです。彼のプレイ、唯一無二であります。
デューク・ジョーダン
ビル・エヴァンスといきたいところですが最近、デューク押しの私はこちらをお勧めします。もちろんビル・エヴァンスもすごく良いのですが耽美な静寂すぎるニュアンスが...
ポール・デスモンド
ジム・ホールがやはり... えこひいきで選びました。ジム・ホールが参加しているポール・デスモンドやアート・ファーマーのアルバム、ハズレがないような気がしています。何か性格もあっていたのではないかと... 感じます。
エルヴィン・ジョーンズ&リチャード・デイビス
名ドラマー、エルヴィン・ジョーンズのアルバムの一曲。フランク・フォスターのテナーサックスが好きです今回選びました。Here's That Rainy Dayのインストで一番好きかもしれません。
雨が登場する曲、ジャンルを問わず多い気がします。全く関係ありませんが子供のころ花札の雨の絵柄が嫌いだった気がします(傘さしている貴族らしい男とカエルの絵柄です)。 それでは良い週末を!
機内で見た映画レビュー(邦画編)
こんにちはYamataiです。
先週の長旅のフライトで見た映画、邦画編であります。いや最近の邦画、面白いです。
お父さんと伊藤さん
面白かったです。お父さん役が藤竜也さん、一世風靡した(なんか言葉が古いですが)クールガイであります。最近、話題の"やすらぎの郷"に出ているのを見て驚いたりしましたが本作での定年した久しい頑固な元教師の老人を見事に演じております。リリー・フランキーさんもこの人、果たして本職はなんなのだろうかと思うほど達者な俳優であります。不思議な50過ぎの中年男を見事に演じきっておりました。主人公の上野樹里さんですが大河ドラマで見たとき以来の気がしますが相変わらず... なんかアパートのTVCMのキャラクターで出ているときの雰囲気を引きずっておりますが悩める30過ぎの女性役を好演しています。この映画、家族の絆がテーマであり不思議な存在でありながら、その重要性を気付かせるリリー・フランキーさん演じる中年男が心が離れた家族をもう一度結びつけていく... いやー意外と面白かったです... また見たい気がします。
あん
樹木希林さんの演じる謎の老婆、徳江、彼女の作るつぶあんの本当の秘密... 永瀬正敏、主人公のどら焼きやの主人の背負う影、店の常連の中学生、内田伽羅さん(樹木希林さんの実の、お孫さんだそうです)の寂しげな表情... これも中々の作品であります。ハンセン病を患いながら生きる意味を考えてきた徳江と悩める2人の交流を描いた作品。原作はドリアン助川さん。この映画、世界40カ国で上映された日本が誇る素晴らしい映画なのであります。
淵に立つ
浅野忠信、筒井真理子、古館寛治... 個性強い俳優さんたちばかりです。この映画、背筋がぞっとするような... 雰囲気はだいぶ異なりますが昔、ヒッチャーという映画を見た後のイヤーな感覚が蘇りました(それ程インパクトがあるという意味です)。一見、幸せに見える下町の工場家族に訪れる運命... 夫婦とは... 互いの秘密が明かされる時...
映画レビュー、難しいですね。ネタバレしないように気をつけるとあまり書けないものです。しかし最近の邦画、特に女性監督が大活躍されているんですね... "あん"は河瀬直美監督、"お父さんと伊藤さん"はタナダユキ監督。なんか映画全体の雰囲気が柔らかい感じがする気がしますが具体的には説明できませんが... この両監督の作品、ちょっと気にして見てみたと思います。
それでは...
機内で見た映画レビュー(洋画編)
こんにちはYamataiです。
先週の長旅の道中に映画6本見ました。本来は持っていった本を読むつもりが(何冊かは読んでいますが...)。行き2本、帰り4本です。ちょっと見すぎた気もしますが、良い映画に当たった気がしています。それではご紹介...
カフェ・ソサエティ
ウッディ・アレン監督の最新作品。主人公の俳優、ジェシー・アイゼンバーグ、どっかで見たと思えば、"ソーシャル・ネットワーク"、フェイス・ブックの創業を描いた映画に主人公で出ていました。結構癖のある、若ければウェディ・アレンが主人公を演じるような難役を見事に演じきっています。少し影のあるニュアンスが足りない気もしましたがこの映画を重すぎにしない良い意味での軽妙な存在感が良かったです。ちょっとラ・ラ・ランドを思わせるストーリーもウッディ流のウィットに富んだ演出でこちらの方が好みであります。
Eight Days A Week
ビートルズがライブを世界中で展開していた時代を中心としたドキュメンタリーでしょうか?名監督、ロン・ハワード、そして多くの関係者の全面協力を得て製作された力作のようです。日本公開版は日本来日コンサートの部分が長めの特別編のようですが私が見たものは通常版だと思われます(日本公演の撮影を担当した、浅井慎平さんのインタビューはなかったので)。ビートルズで音楽を本格的に好きになりました。最初に買ったのがサージェント・ペッパーズでベスト盤も青盤(後期の名曲を集めた2枚組、対の前期のベスト盤は赤盤言われていました)。つまりはビートルズはスタジオアルバム版を好んでいました。この映画を通して、改めて想像できる当時のアイドルのような扱いを受けていたビートルズのアーテイストとしてのストレス、ジレンマなど垣間見ることができます。スケールこそ異なりますがこのような古今東西、人気バンド、アーティストの光と影はまさにビートルズから始まったのかもしれないと感じたりします。最後のシーン、彼らのレーベル、アップル社(今のアップルとは全く無関係です)の屋上でのライブはなんとなく唐突に思えますが... 本当はライブでちゃんと音楽を聞いて欲しかったのだろうなぁ... そんな感じがして... うーんと唸らせる流れを演出しています。監督もビートルズ、相当好きなのでしょうか...
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追憶の森
この映画、去年テレビで紹介されていて観たいと思っていました。渡辺謙氏、ここ最近ではスキャンダルもありますが、やはり英語が堪能な国際的な俳優としてその実力を垣間見ることができます。ものすごい陰影があるべき役なので少しハンサムすぎる気がしますが... この映画、樹海、青木ヶ原を舞台に人生の葛藤、喪失、友情... を描いた深い作品でありますが... 主人公の浮気により夫婦関係の崩壊、そして妻の深刻な病、そこからの奇跡的な回復、しかし... そんな主人公が死に場所を青木ヶ原を訪れるのですが...
ちょっと大掛かりなストーリー展開ですが... 一部批評家からなぜわざわざアメリカ人が自殺場所に日本の樹海を訪れたのか?やはり大きな疑問符が付いたようですが…どうなのでしょうか?そこいらがもうちょっと説明されていても良い気がしますが...
以上でしたが今回、邦画も3本ほど見ましたのでそれは次回に...
映画は長旅のフライトの時間つぶしに最適なのが良くわかりましたがやはり映画館で見たいものです。
書籍寸評(2017/5/23 )
こんにちはYamataiです。
先週はなんとドイツまで行ってきました。ダイレクト便ではなくオランダ経由だったので半日かけての旅であります。せっかくなのでこんなことでもなければ読み切れないような書籍とちょっと気になっいる本をカバンに詰めて出かけました。
行きのオランダまでのフライトは座席が真ん中であったことと... 機内で目が乾燥したこと、それに加えて映画を2本見てしまい結論として思惑通りに読書は進みませんでした。一気に読み切れてしまうような小説を選択するべきだったと少し後悔しております。さてさて読んだ本は...
マイルス・デイヴィスの真実/小川隆夫
音楽ジャーナリスト、整形外科医でもある著者の熱意に圧倒されます。マイルス初心者には少し過剰なくらいの情報量だと思いますが、そう感じるくらいのレベルのファンには少し敷居が高いかもしれません。しかし、この700ページを一度読んで終わりでなく都度、思い出しては読み返しす事で発見がある、ある意味バイブルにもなる本だと思います。
火花/又吉直樹
今更ですがさらっと読めそうなので買いました。私の住んでいる町に有名な爆笑問題の事務所があり、毎週末そこでオーディションをしているらしくビルの近くの高架下の近くのたこ焼き屋さんの裏でよく若手漫才師さんがネタ合わせをしているのを見かけます。その光景を思わせるお話であります。この小説、著者の経験に基づくと思われるお笑いの世界の悲喜交々をリアルに描いています。所謂、青春の光と陰を小難しくなく、しかしどこか理性的に綴るなかなかの作品だと感動しました。夢を追う勇気もなく無難な道を選択する多くの人々にとって... そんな凜とした若者の姿を眩しく見えるのであります。
好きなことだけで生きて行く。/堀江貴文
時代の寵児と言われながらも、一転して人生の裏街道も経験したホリエモンの最新本。キャチーなタイトルにつられて買いました。内容は以前読んだ本(99%の会社はいらない)でも語られている部分と被る点も多く新鮮味に欠けるような気もしました。冒頭から最後通告... もう今回が最後だよと... いかにもホリエモンらしい過激に読者を挑発するかの如くです。こちら側においでよと誘われても簡単にはその勇気を持てない一般の読者... やはり人間、最終的に追い込まれなと中々動けないものなのです。
また好きなことだけで生きて行く... その言葉に意外と反応しない人も多いのかもしれません。スーパーフライデーと言われオロオロと何して良いかわからない人が多いこの国でホリエモンはやはり相当先に行っているのであります。
さてさて帰りのフライトも読書と思いきや... 映画を4本も見てしまいました。痛恨の運んだだけの本も多数... 今回の旅は終わりました。
レコードコレクションを語る(その4: Jim Hall編)
こんにちはYamataiです。
レコードコレクションですが最近、幸運にもジム・ホールの結構状態の良いものが見つかりコレクションに追加しています。全部、新宿Disk Unionで購入。ジム・ホール、彼のリーダーアルバムは他のアーティストと共演したものと比較して見るべきものがないと辛辣な評価も時より見かけますがどうなのでしょうか?
今回購入した3枚、確かに大作"アランフェス協奏曲"、ロン・カーターとの共演、"Alone Together" のような聴きやすさには少し欠けいる?ちょっと地味目なアルバムですが聞き込むうちに、その音楽的な滋養が少しず効いてくるような... 要は刺激的に脳に訴えかけないけれどジワジワと聞いてくる良さがある... そんな魅力に富んでいます。
好きだからかなり肩入れしてる部分もありますが、それを差し引いても否定的な評価にはあまり納得できないものがあります。
- It' nice to be with you - Jim Hall in Berlin
- Good Friday Blues / The Modest Jazz Trio
- What would I be ?
さて3枚紹介します。
It' nice to be with you - Jim Hall in Berlin
1969年のアルバム。ギター、ベース(ジミー・ウーディー)、ドラム(ダニエル・ユメール)の編成。デビューソロアルバムから12年ぶりのセカンドアルバム。いわゆるジム・ホールらしいスタイルが形成されていく起点となるアルバムであると言われています。ジャケット写真は娘さんにフランクフルトをあげているところ、ジム先生、ご満悦ですね... 3曲目のYoung One (for Debra)は彼女に送ったものだそうです。
Good Friday Blues / The Modest Jazz Trio
これは1960年の作品。ギター、ピアノ(レッド・ミッチェル)、ベース(レッド・ケリー)の編成。ピアノのレッド・ミッチェルは普段はベースを弾いていたそうですが元々はピアニストであったそうです。The Modest Jazz Trioと銘打っている通りの慎ましく奥ゆかしい演奏をアルバムを通して聴くことができます。ジャッケットがなんかECM系のアルバムのようにジャケットにある情景写真ですが... 井之頭公園の池をちょっとテレ系のレンズで撮ったみたいです...
What would I be ?
1972年のアルバム。隠れた名作だと思います。"Careful", "I Should Care"はジムの代表する曲でもあります。Side 2 の最後の曲、"Good Bye, My Love"はジーンときます。1人で聴きたい曲であります。
ジム・ホールのリーダーアルバム、短期間に良いものが揃えられて良かったです。彼のポコポコしたサスティーン(響き)を抑えた独特のギターサウンドが好きでたまりません(ロック的なエレキギターも当然好きですが)。やはりJazzを本格的に好きになったのがビル・エヴァンスとのUndercurrentなのでそこでのジムのギター、やはりいつ聴いても良いです。
おそらくジム・ホールのレコード、縁があれば買うことになると思っていますが入手不可能なものでCDがあれば素直にCDを買うかもしれません... それでは次回!
金曜日に聴くJazz Standard (Some Other Spring)
こんにちはYamataiです。
春というか初夏が来ている感じですがいかがお過ごしでしょうか?
そろそろ春、"Spring"を含むタイトル曲のJazz Standardも残り少なく、また季節も変わりますので今回が最終回となります。来年また取り上げます。
さて最終回は"Some Other Spring"、ビリー・ホリデーが歌ったものが有名ですが作詞がアーサー・ハーゾク・ジュニア、作曲がアイリーン・キッチングズの1938年の曲であります。自分を捨て別れた相手へのメッセージとも言える寂しく切ない歌詞内容です。
さてカバー曲紹介します。
ビリー・ホリデー
やはりヴォーカルのカバーではビリー・ホリデーを超えるものが、いやこれはがオリジナルだと... どこか影のある歌声がこの曲のニュアンスを完璧に表現しているのではないでしょうか...
デクスター・ゴードン&カーリン・クローグ
ノルウェーの歌手、カーリン・クローグの代表曲、デクスター・ゴードン、ケニー・ドリューが参加した1970年の作品。北欧の女性ヴォーカルも中々、物憂げに歌い上げていますがこのカバーは何と言ってもサックス、ピアノの大物2人が渋くヴォーカルと引き立てている感じです。
アン・バートン
オランダ代表するジャズ・ヴォーカリスト。日本では本国を超える人気があったそうです。英語に癖がなく聴きやすく感じます。ビリーの放つオーラとはまた異なる落ち着きがありながら丁寧に歌い上げているスタイルが好きであります。
アート・テイタム
ジャズピアノの神様です。溢れ出るフレーズ、テクニックが凄いです。これもこれでSome Other Springであります。
ジミー・レイニー
ビバップを代表するギタリストですが、むしろ繊細でセンスの良いフレージングが渋くて好きであります。ジム・ホールとも共演したアルバムは廃盤で見つけたら盤質に拘らず買ってしまいそうです。ちなみに息子さんのダグ・レイニーもギタリストとして活躍していました。
過去記事もよろしければ....
レコードコレクションを語る(その3: Eric Clapton SOLO)
こんにちはYamataiです。
レコード再デビューを果たしました今年、基本的にはJAZZ系を中心になどと思っていながら... やってしまいました。上物を見つけてしまいました。値段は990円?中野のDisk Unionで見つけて1度は見送りました。やはりApple Musicで聴けるし、その昔、中学生の頃1500円で購入して愛聴していたし今更...
しかし諦めきれずジャッケットも綺麗で盤質もAとあったので中野に用事があったので数日後、店に行きましたがありません... 愕然と肩を落として仕方なくクラプトンコーナーを見ると...
なんとありました。入荷したてのコーナーからクラプトンのコーナーに移動されていただけでした。
ブラウニー、クラプトンのブラッキーと並ぶ有名なフェンダー・ストラトキャスターです。指板が黒ずんでいて汚いと指摘されることもありますが... 有名なギターです。
手にはタバコが... クラプトン、よくギターのネックの弦の間にタバコを置いている様子が動画、写真で見かけますが... 今となっては懐かしい感じですね... そういえばヴァンヘイレンも同じことしてましたが影響を受けたのでしょうか?こんなことにも影響力を及ばしていたとしたらクラプトン恐るべしですが...
余計な話はほどほどに、このアルバム一般的な評価はそれほど芳しくないようです重たる理由としては...
-クラプトンのギタープレイがあまり際立っていない(クリーム時代のギタリストとしてのクラプトンを基準にすると... 確かにそうかもしれませんが...)
-ヴォーカルがうまくない(ヴォーカリストとしのクラプトンを手厳しく評価したい方面での評価だと思われます)
-デラニー&ボニーの影響が強く現れすぎている(クラプトンの路線変更を認めたくない向きの方面からの評価だと思われます。確かに裏ジャケットを見るとかなり品の悪い人たちに監禁されているか英国人の絵柄にも見えてきますが...)
その評価もありながら、このアルバムを経て、またデレク&ドミノスのメンバーがここから派生したものであると考えるとかなり重要なアルバムだと言えます。
またサザンロックの影響を受けレイドバックと後に言われるスタイルをクラプトンが模索し始めた記念碑的なアルバムでもあります。
J.J ケール作の"After Midnight"、レオン・ラッセルとの共作、"Blues Powr"、デラニー・ブラムレットとの共作"Let It Rain"、"Bolltle of Redo WIne"、アコースティクで美しい楽曲、"Easy Now"など中々の小粒な名曲が揃っていると思おうのですが...
確かにこの次のアルバムが名作、Laylaだということ事実から完全に忘れられているアルバムとも言えますがそれにしても過小評価されすぎている気もします。個人的にクラプトンファンであるがための肩入れとも言えますが...
Laylaですら発売当初の評価は散々であったことを考えると当時の世間一般(評論家を含む)の人々からのクラプトンに対する期待が相当、重荷であったと思われます。
なかなか大変な世界であります...
アルバムに話を戻すとデラニー・ブレムレットの共作、"Lovin' You Lovin' Me"が実は1番好きだったりします。歌詞の内容は推って然るべきラブソングですが、時期的にはパティに惚れちまった頃の気持ちを歌い上げているのでしょうか?少しまだ爽やかな歌声ですがこれがレイラという渾身のラブソング集を作ってしまうほどズブズブに入れ込んでいくのですから... 恐ろしくもありますが... つまりピュアとも言えますかね...