レコードをめぐる冒険 (Gary Burton/Someting's Coming!)
こんにちはYamataiです。
昨日から薄暗い曇り続きでパッとしません。
湿度もたっぷりで困ったものです。
今日ご紹介のレコードは先月、やはり新宿のディスク・ユニオンで見つけたゲリー・バートンのSomething's Coming!. ヴィブラフォン奏者で有名な方です。なんと今年、ジャズピアニストの小曽根真さんとファイナルコンサートを行い引退されたようです。74歳ですからまだ若い気もしますが... 小曽根さんは30年以上共演していて、そもそもはゲリー・バートンに認められキャリアをスタートしたそうです。
盤質はAランク、音に全く問題なしです。
曲目紹介:
Side 1
1. On Green Dolphin Street
2. Melanie
3. Careful
4. Six Improvisatory Sketches
Side 2
1. Someing's Coming
2. Little Girl Blue
3. Summertime
レコードはシミが点在していてちょっと歴史を感じます。オリジナルは1963年、リリースされ購入したものは79年の再販盤と思われます。
実は美しいヴィブラフォンを聞きたかったわけではなくギターがなんとジム・ホールということで買いました。この盤、ジム・ホールの棚をペラペラ閲覧していて見つけて買ってみたものです。こういう出会いもあるものです。ゲリー・バートンの棚に本来ならあるはずだと思いますが...
しかし63年あたり、その時期のジム・ホールは名盤、ビル・エヴァンスと"Undercurrent"をリリースした直後です。当時32歳、絶好調といえる時期かと思いますが新人であったゲリー・バートンはジムが本当に共演してくれるとは思わなかったそうです。
ジム・ホールは後にアート・ファーマー、ポール・デスモンド等々多くのアーティストと共演するのですが本作でも例に違わず味わい深いプレイを堪能できます。
この組み合わせ存外に違和感なくヴィブラフォンの背後でも絶妙なバッキング、ベースのチャック・イスラエル、ドラムのラリー・バンカーも冴え渡っています。
楽器こそ違いますがビル・エヴァンスを思わせます。ジム・ホールのゲリーとの間合いがそう感じさせるのか???
ヴィブラフォン、どちらかというとマイナーな気がしていましたがこのアルバムではピアノと遜色なく、ジャズという音楽の中で存在感を発揮出来る楽器なのだと理解できました。しかし今後、ゲリー・バートンのアルバムを買いますかはちょっとなんとも言えませんが....