レコードをめぐる冒険 (A Night At The Vanguard/The Kenny Burrell Trio)
こんにちはYamataiです。
今年の夏もあっけなく終わってしまったようですが... 9月にもなるとこんなに涼しいものでしょうか?ここ数日、短パンも履かなくなりました。秋というと少しメローな気分になるものですが、これからのそんな季節にお勧めの一枚がこちらです。
夏の始まりの季節に新宿のディスクユニオンで見つけました。Kenny Burrellなかなか良い盤に巡り合わなかったのですがようやく出会いました。盤質はAでした。家で聞いてもノイズがほぼない状態です。ケニー・バレルですが本人はチャーリー・クリスチャンの影響受けたと語るようにいわゆるジャズギターの正統派でありますがブルーズのテイストと取り入れ白人のギタリストの音色とはまた違った魅力があります。ちなみに日本通で奥様も日本人の方のようです。ヴィーカルにも定評があり、わりと素直に歌い上げるスタイルで嫌いではありませんがギターほど印象に残るかと言われると難しいかもしれませんが...
こちらからはご試聴いただけます。
曲目は...
スイングジャーナルが推薦するアルバムということで"五ッ星コレクション"、カタカタのツが小文字なのが当時の?だったのでしょうか?それはともかく
Side 1
1. All Night Long
2. Will You Still Be Mine
3. I'm A Fool To Want You
4. Trio
Side 2
1. Broadway
2. Soft Winds
3. Just A Sittin' and A Rockin'
4. Well, You Needn't
秋の夜長にI'm A Fool To Want Youが堪りませんが全体にわたりライブならではのリラックスしながらもスリリングなインタープレイを満喫できる好アルバムであります。聞き流すことでは断じてこのアルバムの魅力を理解できません。やはり家で聴く際もスピーカの前でリラックスしながらちゃんと聞いた方がより魅力の分かるアルバムです。矛盾しているようですがつまりはライブハウスで聴いてるかのごとく聞いてみるのがオススメです。こんなことを言っているとライブに行きたくなりますが...
デューク・エリントン、オスカー・ピーターソン等で有名なJust A Sittin' and A Rockin'も穏やかにテーマを奏でながら徐々にファンキーなニュアンスも加わり珠玉のギタートリオによるカバーとなっています。こんな風にギターを弾ければ歌わなくても良いなと... 変な納得をしたりもします。
最後のWell, You Needn't はセロニアル・モンクがオリジナルの有名な曲ですがギタートリオのカバーとして隙のないインタープレイが中々の好演であります。これが1959年の9月16、17日のヴィレッジ・ヴァンガードでの録音ということで60年近く前にこんなすごいライブを聞けたのかと思うともっと早く生まれたかった...
しかし例えば30年早く生まれてJazz全盛期を生で体験できていたらどうであっただろうか?できれば裕福で20歳くらいで遊学してニューヨークでライブ三昧などできていれば...
そんな夢想すら誘発されるライブ・アルバムであります。実は買ってしばらく聞いていなかったのですがここ最近、涼しくなった夜に何回も針を落としています。
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