on the road/ART FARMER
ようやく金曜日であります。
今週はいけませんでした。腰痛もあり気分のさして盛り上がりませんでした。ちょっと忙しく過ぎたかもしれませんが...
さてこんな週末はアート・ファーマーのフリューゲルホーンの音色に癒されリフレッシュするのがオススメであります。このアルバムは昨年の6月に購入しています。Jazz Tokyoで8枚も大量購入した際の1枚であります。Aランクで音質も問題なし。裏ジャケットに黄色いシミがありますが問題なしです。1976年に録音されたこのアルバム、当時のフュージョン系のイージー・リスニングがもてはやされたジャズシーンに久々登場した匠プレーヤー達が集結した非常に音楽性の高いアルバムであります。メンバーはアート・ファーマーの他に...
アート・ペッパー(アルトサックス)
ハンプトン・ホーズ(ピアノ)
レイ・ブラウン(ベース)
シェリー・マン(ドラムス)
スティーブ・エリントン(ドラムス)
曲目は...
Side 1
1. DOWNWIND
2. MY FUNNY VALENTINE
3. NAMELY YOU
Side 2
1. WHAT AM I HERE FOR?
2. I CAN'T GET STARTED
3. WILL YOU STILL BE MINE?
曲によりクインテット、クゥアルテット、デュエットの構成。特にピアノのハンプトン・ホーズとのデュエット、My Funny Valentineはライナーノーツを手がけた著名なジャズ評論家、油井正一氏が”大胆なデュオを組んでの演奏だが、十分に成果を収めている”高く評価しています。確かにあまり例の見ない組み合わせでありMy Funny Valentineという曲の魅力をユニークなアプローチで引き上げていると... Namely You、What Am I Here For?、I Can't Get Started... 素直にジャズスタンダードの良さを再認識できるセンスの良い選曲と音楽性が堪らないアルバムと言えます。
昨年、購入以来久しぶりにターンテーブルに載せていながら大袈裟な感想ですが... 今の気分にぴったりのアルバムと言えます。
裏ジャケットにはLeonard Featherというジャズ評論家の方の解説。"On The Roadとはまさにファーマーの人生を表すための適切なタイトルだ”と... このアルバムが製作された時期、ファーマーの全盛期、夏は特にライブ、コンサート、フェスティバルと多忙に世界中を旅をした時期だったこと... やはり人間忙しくしている時こそ良い仕事ができるのかもしれないですね...
さてさて... 大袈裟ですが、このアルバム、ひょっとしてアート・ファーマーの最高傑作かもしれない... 中古レコードでもよく見かける盤なのでそれなりに売れたのだろうし、この肩の力の抜けたようでいて芯のある本当のプロフェッショナルが繰り広げる音楽がここに凝縮されているのだと。私の口からあまり多くを語ると薄っぺらになるので語りませんが... ぜひ聴いてみてください...