YOU ARE TOO BEAUTIFUL / ED BICKERT & DON THOMPSON
こんにちはYamataiです。
先週の大量に購入した中からの一枚。
伝説的なギタリストEd Bickertと名ベーシストDon Thompsonとのデュオアルバムです。Aplle MusicではAt The Garden Partyのタイトルでしたがレコードにはその記載は一切ありません。曲目は...
Side 1
1. Alone Together
2. A Face Like Yours
3. You Are Too Beautiful
Side 2
1. What Is This THing Called Love
2. Who Can I Turn To
3. Walkin' My Baby Back Home
4. Please Be Kind
CD版には他に4曲のボーナストラックが含まれておりApple MusicでもそのCD版が配信されているといったことのようであります。Ed Bickertは何と言ってもテレキャスターというフェンダー社のソリッドギターでジャズを奏でたことで画期的なギタリストと言われています。
(上下コーデュロイのコーディネートも渋い)
ご覧のように中が空洞ではないギターです。多くの人は知っていると思いますが念のための解説であります。大きな特徴として所謂フルアコといったタイプのギターを使用するギタリストとは異なるサスティーンのあるギターの音色... Paul Desmond (ポール・デスモンド)がギタリストを探していた時にJim Hall(ジム・ホール)が紹介したくらいのギタリストです。
日本ではちょっとマイナーでギターを弾く人でないとなかなか知り得ない存在かもしれません。Jim Hallファンとしては当然避けて通れません。しかしこのアルバムレコードを聞いてからApple Musicで聞くとかなり雰囲気が違うことに驚きます。このアルバムとは関係ない話になるので深追いはしませんがやはりレコードは耳に優しい気がしてなりません。
この盤ですがランクAとありましたがちょっとチリチリノイズが多い気もします。しかし致命的な傷や劣化はありません。お買い得と言えます。このアルバム、1978年カナダ・ガーデン・パーティーでのライブ録音。それにちなんだタイトルなのだと思いますが何度も申しますがレコジャケには記載がありません。ライナーノーツにはタイトルがユー・アー・トゥー・ビューティフルとなっております。
タイトルの件は釈然としませんがこのライブ盤なかなか興味深いデュオアルバムです。個人的にはEd Bickertのテレキャスターで奏でられる太く甘い音色も良いのですがやはりアコースティクなモコっとしたジャズギターらしい音色に慣れている私にはそちらが好みです。とうの本人も以前はGibson社のES175を使用していたようですがギターのボディ内に発生する共鳴(ハウリング)に悩まされテレキャスターに替えたようです。苦肉の策が個性となった例とも言えますが... 彼がフルアコを使用し続けていたらどうなったのだろうか?とふと考えたりもします。このライブ盤のようなアコースティクベースとのデュオであればそれほどハウリングも気にしなくての大丈夫だと思われますし...
またこのアルバムで際立つのがDon Thomsonがかなり積極的にリードしている場面も多くソロではかなり前面に出てきます。ジャズ的なダークなニュアンスでなくどこか暖かみのある音色がソリッドギターのサスティーン(伸びのある音色)をうまく緩和させているその塩梅がなかなか良いものです。またバックに回った時のEd Bcikertのコーディングも渋く大人の男感がたまりません。こんなギタリストもいるのだと... Jim Hallが渋さにおいては1番だと思っていましがちょっと華々しいギタリストに見えてきました...
Ed Bickertに関する過去記事もよろしければお読みください。
最後にすでにEd Bickertのかっこいい動画貼り付けておきます。