書籍寸評(2017/5/23 )
こんにちはYamataiです。
先週はなんとドイツまで行ってきました。ダイレクト便ではなくオランダ経由だったので半日かけての旅であります。せっかくなのでこんなことでもなければ読み切れないような書籍とちょっと気になっいる本をカバンに詰めて出かけました。
行きのオランダまでのフライトは座席が真ん中であったことと... 機内で目が乾燥したこと、それに加えて映画を2本見てしまい結論として思惑通りに読書は進みませんでした。一気に読み切れてしまうような小説を選択するべきだったと少し後悔しております。さてさて読んだ本は...
マイルス・デイヴィスの真実/小川隆夫
音楽ジャーナリスト、整形外科医でもある著者の熱意に圧倒されます。マイルス初心者には少し過剰なくらいの情報量だと思いますが、そう感じるくらいのレベルのファンには少し敷居が高いかもしれません。しかし、この700ページを一度読んで終わりでなく都度、思い出しては読み返しす事で発見がある、ある意味バイブルにもなる本だと思います。
火花/又吉直樹
今更ですがさらっと読めそうなので買いました。私の住んでいる町に有名な爆笑問題の事務所があり、毎週末そこでオーディションをしているらしくビルの近くの高架下の近くのたこ焼き屋さんの裏でよく若手漫才師さんがネタ合わせをしているのを見かけます。その光景を思わせるお話であります。この小説、著者の経験に基づくと思われるお笑いの世界の悲喜交々をリアルに描いています。所謂、青春の光と陰を小難しくなく、しかしどこか理性的に綴るなかなかの作品だと感動しました。夢を追う勇気もなく無難な道を選択する多くの人々にとって... そんな凜とした若者の姿を眩しく見えるのであります。
好きなことだけで生きて行く。/堀江貴文
時代の寵児と言われながらも、一転して人生の裏街道も経験したホリエモンの最新本。キャチーなタイトルにつられて買いました。内容は以前読んだ本(99%の会社はいらない)でも語られている部分と被る点も多く新鮮味に欠けるような気もしました。冒頭から最後通告... もう今回が最後だよと... いかにもホリエモンらしい過激に読者を挑発するかの如くです。こちら側においでよと誘われても簡単にはその勇気を持てない一般の読者... やはり人間、最終的に追い込まれなと中々動けないものなのです。
また好きなことだけで生きて行く... その言葉に意外と反応しない人も多いのかもしれません。スーパーフライデーと言われオロオロと何して良いかわからない人が多いこの国でホリエモンはやはり相当先に行っているのであります。
さてさて帰りのフライトも読書と思いきや... 映画を4本も見てしまいました。痛恨の運んだだけの本も多数... 今回の旅は終わりました。