金曜日に聴くJazz Standard (Some Other Spring)
こんにちはYamataiです。
春というか初夏が来ている感じですがいかがお過ごしでしょうか?
そろそろ春、"Spring"を含むタイトル曲のJazz Standardも残り少なく、また季節も変わりますので今回が最終回となります。来年また取り上げます。
さて最終回は"Some Other Spring"、ビリー・ホリデーが歌ったものが有名ですが作詞がアーサー・ハーゾク・ジュニア、作曲がアイリーン・キッチングズの1938年の曲であります。自分を捨て別れた相手へのメッセージとも言える寂しく切ない歌詞内容です。
さてカバー曲紹介します。
ビリー・ホリデー
やはりヴォーカルのカバーではビリー・ホリデーを超えるものが、いやこれはがオリジナルだと... どこか影のある歌声がこの曲のニュアンスを完璧に表現しているのではないでしょうか...
デクスター・ゴードン&カーリン・クローグ
ノルウェーの歌手、カーリン・クローグの代表曲、デクスター・ゴードン、ケニー・ドリューが参加した1970年の作品。北欧の女性ヴォーカルも中々、物憂げに歌い上げていますがこのカバーは何と言ってもサックス、ピアノの大物2人が渋くヴォーカルと引き立てている感じです。
アン・バートン
オランダ代表するジャズ・ヴォーカリスト。日本では本国を超える人気があったそうです。英語に癖がなく聴きやすく感じます。ビリーの放つオーラとはまた異なる落ち着きがありながら丁寧に歌い上げているスタイルが好きであります。
アート・テイタム
ジャズピアノの神様です。溢れ出るフレーズ、テクニックが凄いです。これもこれでSome Other Springであります。
ジミー・レイニー
ビバップを代表するギタリストですが、むしろ繊細でセンスの良いフレージングが渋くて好きであります。ジム・ホールとも共演したアルバムは廃盤で見つけたら盤質に拘らず買ってしまいそうです。ちなみに息子さんのダグ・レイニーもギタリストとして活躍していました。
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