レコードをめぐる冒険

ジャズを中心とした中古レコード購入記録

名曲探訪: Darn That Dream 

こんにちはYamataiです。

先日紹介したSkating In Central Parkの後、アルバムの最後の曲、スタンダードナンバーですが...

Darn That Dream

この曲、ご存知の方多いでしょうが有名アーティストの多くが取り上げています。

 

片想いの気持ちを切なく語るラブソングですが女性ヴォーカルだけではなく男性ヴォーカリストにも歌います。

エディー・ディレンジ、作詞、ジェームズ" ジミー " ヴァン・ヒューゼン作曲。

最初は1939年に最初にブロードウェイ制作のSwingin' the Dreamで取り上げられましたが、これが想定外の不人気であり13公演で打ち切りになった経緯があります。

 

ショーの不振とは別に曲自体は1940年にルイ・アームストロングに取り上げられ、その後、エラ・フィツジェラルド、ビリー・ホリデイドリス・デイ等、有名アーティスト達に取り上げられています。

 

所謂スタンダード曲ではありますが これほど多くのアーティストに様々な形で取り上げられているのは原曲の素晴らしさに尽きると言えます。

 

セロニアス・モンク

ジャズピアニストの人気ランクに必ず上位にランクされる凄い人です。

比類なき独創的なスタイルと言われる彼ですがこの曲に関してはかなり原曲に忠実な気がしてまた意外な気がします。

Darn That Dream

Darn That Dream

 

 

アーマッド・ジャマル

軽快なタッチでこれも良いです。ちょっと明るすぎですかね?アーマッド・ジャマルですがマイルス・デイビスに強い影響を与えたと言われています。

デイビスは、ジャマルのリズム感と彼の「間(スペース)のコンセプト、タッチの軽さ、控えめな表現···」に感銘を受けたと自伝に書いた。

アーマッド・ジャマル - Wikipedia

Darn That Dream

Darn That Dream

  • Darn That Dream
  • ポップ
  • ¥200

 

 

ジム・ホールボブ・ブルックマイヤー

ボブ・ブルックマイヤーは作編曲家、トロンボーン奏者で有名な方です(ピアノも弾くようです)。トロンボーンとギターのデュオと珍しいですがジム・ホールのギター、特にバッキングが渋いです。Undercurrentとこの曲以外、My Funny Valentine、I Hear A Rhapsodyが被ってるのでジムのファンには比較してみると良いかも...

 

 井上 銘

日本のジャズ界の新星! 弱冠20歳でデビュー。スタンダードを若者らしからぬ潤んだ旋律を奏でます。去年、吉祥寺のsometimeのライブ(リーダーライブではないけど)で初めて見ました。若いのにしっかりされていました。

ダーン・ザット・ドリーム

ダーン・ザット・ドリーム

  • 井上 銘
  • ジャズ
  • ¥250

 

 

ウエス・モンゴメリー

 ギタリストとしてやはり外せません。Darn that dream、ギターと合う楽曲であると個人的に思っております。

Darn That Dream

Darn That Dream

 

エラ・フィッツジェラルド & ネルソン・リドル・オーケストラ

女性ヴォーカル外せませんがエラさんがオーケストラをバックに... ちょっと寂し思いの曲のニュアンスが薄まるような気がするのは私だけでしょうか?出だし007のテーマに聞こえてしまいました。でもこのバージョンも好きです。

Darn That Dream

Darn That Dream

 

イアン・リーブス

現代を代表する女性ヴォーカリストと行って過言ではありません。切なる思いみたいなニュアンスを見事位に歌い上げています。またギターのホメロ・ルボンボが渋い仕事をしています。ギターとヴォーカルが生える曲とも思えるDarn That Dreamです。

Darn That Dream

Darn That Dream

 

マイルス・デイヴィス

やはりマイルスは外せません。マイルスのアルバムでは珍しいヴォーカル曲(ケニー・ハーグッド)。Birth of the Coolの最後の曲がDarn That Dreamなのが意外な気がしますがこれもマイルスならではロジックがあるのでしょうか?抑揚の効いたプレイがCoolです。

Darn That Dream

Darn That Dream

 

他にもナンシー・ウイルソンビル・エヴァンスアート・ファーマーデクスター・ゴードン等、多くのアーティストに取り上げられています。

 

Darn That  Dream 訳すと"コンチクショーな夢だわい"みたいな感じですか...

なんとも言えないタイトルですが、今後も多くのアーティストに取り上げられるであろう名曲であります。