Circles/Jim Hall Trio
こんにちはYamataiです。
ようやく痛風から脱しつつあります。アルコールも1週間以上摂取していません。ものすごく健康になったかどうかと言われると微妙ですが眠りが深くなっているような気がします。困ったことに、よく寝れすぎてここ2、3日寝起きが1時間以上遅くなっています。まぁ、それにしても人間、健康が一番であることを健康を損なって実感するものなのだと... いい歳してまだそんなこと言っているのかと...
こんな冴えない時でありますが先週、御茶ノ水のディスクユニオンで見つけたJim Hallの80年代の名作、Circlesを聞くとなんとも癒されます。ジャッケット帯も付いていてきれいな状態、盤質もAで問題なし。発売当時は2000円だったようです。
曲目を紹介します。
SIDE ONE
1. (ALL OF A SUDDEN) MY HEART SINGS
2. LOVE LETTERS
3. DOWN FROM ANTIGUA
SIDE TWO
1. I CAN'T GET STARTED
2. T.C. BLUES
3. CRICLES
4. ARUBA
Jim以外のパーソネルはDon Thompson(ピアノ、ベース)、Terry Clarke(ドラムス)、Rifus Reid(ベース)
最初の曲、My Heart Singsから泣けてきます。ちょっとラテン調のアップテンポな演奏ですがジムのちょっとらしくない力強いフレーズと軽快なピアノが元気付けてくれます。この曲だけでも値打ちものだと評する人がいるのもうなずけます。最後のArubaはジムの作品で彼のトリビュートとしてこのタイトルをネームにした箱物ギターもあったりします。
50年代から活躍していたジムですがこのアルバムをリリースした時、51歳と円熟味というかさらなる進化を遂げているのではないかと思わせるのがこのアルバムです。1984年に記された瀬田昌久によるライナーノーツにも...
彼の活躍は、80年代に入っても衰えるどころか、ますます活発さを加え、彼独自のデリケートで美しく歌うプレイに磨きがかかってきた、今後の活躍がさらに期待されるもモダンギタリストである。
と評されています。2013年にこの世を去るジムですが2000年代にも現役で活躍しておりジャズギタリストというのは平均的にも寿命が長いのか?ジムだけが例外なのか判然としませんがその仕事ぶりは驚くべきものです。
話が逸れますがAIの進化に伴い多くの仕事が消失すると言われる未来社会に音楽を探求し人間の心に問いかける音楽を奏でられる音楽家は数少ない今後も残る仕事ではないかと思います。その域に達する為に才能と鍛錬は欠かせませんが... 反面、才能と鍛錬を必要としない仕事は機械、ロボットにより代替されるのであります。
何か努力が結実する仕事をしたいと考えたりしますが... ものは考えようで全ての経験は繋がっているとも言えます。
最後にジムに話が戻りますが個人的にはビル・エバンスとのUndercurrentに衝撃を受けアルバムを少しずつ集めていますがやはり聞いていると落ち着きます。ウェス・モンゴメリー、バーニー・ケッセル、ケニー・バレル等々、魅力的なギタリストですが私にとっては味噌汁のように毎日聞けるのはジム・ホールであります。