枯葉が気になる季節が... (チェット・ベイカー/枯葉)
こんにちはYamataiです。
今週あたりからすっかり冷え込んでまいりました。
昼はまだ半袖だったりしますが夕刻につれて肌寒く感じます。
そんな季節、まだ少し気がはやいのですがこのレコードかなり聞き込んでいます。
先月、新宿のディスクユニオンで購入した5枚の中の1枚。掟破りの1000円越えの1400円、10%引きだとしても... このアルバムの魅力の前では例外ということで自分を甘やかし購入してしまいました。
曲目です...
実はタイトルはShe Was Too Good To Meとなっています。
Side 1
Autumn Leaves
She Was Too Good To Me
Funk In Deep Freeze
Side 2
Tangerrine
With A Song In My Heart
What'll I Do
It's You Or No One
参加メンバーがポール・デスモンド、ロン・カーター、ボブ・ジェイムス、スティーブ・ガット等、豪華な顔ぶれです。
盤面はAランクでありながらプチノイズが多く、ちょっと焦りましたがきれいに拭いて聞き込んでいくうちにAランクとしてはほぼ問題ない状態となりました。ジャケットもきれいな状態で帯も残しているので、かなり大事にされていたものだと思います。
チェット・ベイカー、大人気のトランペッターですが歌うことでも有名です。マイルズ・デイビス、アート・ファーマーと大御所を聞いておりますがまた違った魅力に溢れています。生涯、ドラッグの影が付きまとい引退、復帰を繰り返し、また中性的なボーカルでも評価が高く、本当意味でのスタートいえる存在です。個人的には中古のレコードも人気で高値で中々縁がありません。
よく言われる楽器でありながら"よく歌う"と評される解説がありますがチェット・ベイカーのトランペットは本当にそう感じたりします。ポール・デスモンドにも感じるニュアンスですが実は彼自身はチェット・ベーカーを相当、崇拝していたと言われています。
日本版でタイトルになっているAutumn Leaves(枯葉)ですがアルバムトップにあるだけに名演です。アルバムのその他の曲では甘いボーカル曲もありながら全曲、手抜きなしの素晴らしいアルバムであります。例のサン・フランシスコで麻薬中毒者に麻薬の代金を取り上げられ歯を抜き取られ麻薬を諦めるか死ぬか迫られた事件以来のアルバムだということです。
有名なアーティストにドラッグ、アルコールなどの影が付きまとうのは世の常と言えますがなんとも理解できないある意味一般人には理解できないストレス、葛藤に溢れた日常があるのだと... その苦悩の産物を享受させてもらっていると考えると... なんかできること... 地道に中古レコードを買って紹介していく... 実に微力ではありますが...
アルバムの中の写真。アルバムのカバー(写真)と同サイズのプリントが$1.50で販売もされていたようです。この顔写真の下にその記載があります。この当時のチェット・ベイカー、年齢以上(40歳前後と推定されますが)に年輪が刻まれている気がしますが...
このアルバム、誰しもが認める文句ない名盤ですが正統的なJazzと言うより70年代に主流となるフュージョン的なエッセンスが感じられ大変、聴きやすいアルバムだと思いまます。
毎年、Autumn Leavesを聞くこと季節になるとあっという間に年末が来てしまいます。今年もその季節が来たと思うと... この曲好きなのですが時間が過ぎるのも早すぎると感じる今日この頃であります。