CDをめぐる冒険(Italian Graffiti/Nick Decaro)
こんにちはYamataiです。
夏生まれですが加齢ととも夏嫌いが進む一方です。最近は冷えたビールも控えています...
さて久しぶりのCDのお話であります。
しかもAORです。AORってくくり方がどうも今となってはしっくりこない気がしますが... 60−70年代にロックを聴いた世代が少し大人になってから聞くソフトでメローなロックとでもいうようなくくりでしょうか?でポップスとどう違うのかと言われると全然わかりません。
個人的にはこのジャンル、30年も前となりますが大学生以降、よく聞いていたというか聞き流していました。昔のデートの定番はドライブでそのときかける音楽となるとこの手のものです。そうです... 初デートの時にいくら好きだらと言ってクラプトンとかジミヘンをかけるのはリスクが高いと感じていました。
AORのお気に入りといえば...
ボズ・スキャグズ、ネッド・ドヒニー、ビル・ラバウンティーあたりですか?
実はその気になればバリー・マニロー、エア・サプライ、エリック・カルメンあたりもイケる口です。J-Popではブレッド&バター、山本達彦、当然、山下達郎あたり好きです。来生たかお好きです。あとポール・デイビスとかもそうですかね...
さてさてこのニック・デカロの作品、Italian GraffitiですがAORの始祖的な名盤として高く評価する人が多いです。ジャンルはともかく私もこのCDだけは長年、愛聴しています。裏を返せば年を取っても聞ける... と言ってネック・デカロを深掘りするほど他の作品を聴いてはいません。そうですね... 基本プロデューサー、アレンジャーで自身は寡作の方でありました。
本人は25年前に他界されました。
ジャッケットには本人登場です。凛々しい蝶ネクタイです。
直筆のメッセージとサインは当然、印刷されたものですが...
確かにお気に入りの1枚となりました。
では曲の紹介です。
1. Under The Jamaican Moon
2. Happier Than The Moring Sun
3. Tea for Two
4. All I Want
5. Wailing Wall
6. Angie Girl
7. Getting MIghty Crowded
8. While The City Sleeps
9. Canned Music
10. Tapestry
2、6曲目がステーヴィー・ワンダーのカバーどちらも珠玉のアレンジです。全曲素晴らしいですがあえてランディー・ニューマンのカバーの8曲目とラストのTapestryが好きであります。Tapesryの歌詞に込められた意味が分かりませんが... 訳しただけでは分かりかねる深い意味がある曲なのだと思います。対訳が付いていますが解釈が難しいです。Tapestryとはキャロル・キングの曲(同名異曲ですが)もそうですが、人生を指していたりするのでこのケースもおそらく... この曲の歌詞、ちょっと調べてみたくなります...
このアルバムでオリジナル曲はないのですが全体を通してニック・デカロの世界が構築されていて選曲、アレンジがすごい上手いんだろうと...
しかもうれしいことに全曲本人による曲目解説があり、アルバムの理解が深まります。ニック・デカロ、ライナーノーツ(1991年11月・中田利樹氏)にありますがシティ・ミュージックの先駆けであり、ジャズ、ソウルのエッセンスを加える... がこのアルバムのコンセプトであった.. なるほどポップスとの違いが少しわかったような気がします。
このCD、おそらく残りの人生も定期的に聞くのではないかと... 確信すら持っています、そして無人島に1枚しか持っていけない時の候補になるアルバムであります。