レコードをめぐる冒険 (SUMMER TIME/PAUL DESMOND)
こんにちはYamataiです。
先週は2枚ほどレコードを買いました。
その内の1枚はPaul DesmondのSummertimeです。
タイトル(有名なスタンダード曲ですが)とは裏腹に溶けている氷柱から日が差すイメージ、ちょっとECMのレコードジャケットぽい抽象的な写真がすが(好きなタイプの写真ですが)裏にはデスモンド氏の写真と、そして...
無粋なことに¥2,000の表示。発売元はキングレコード、1972年にプレスされたものらしく🅿︎1972とライナーノーツに記載されています。比較として当時あんぱん1個が40円だったことを勘案するとこのレコードであんぱんが50個買えることになります。すごいのかどうか分からなくなりましたが...
ライナーノートの解説は油井正一氏、日本のJazz批評の第一人者と言われた方です。 彼のアルバムはCDでは唯一、Take Ten を持っています。これはJim Hall が参加しているので買ったのですが愛聴盤です。代表作と言われてるくらいですから当たり前ですが...
このSummer Time、1968 年のアルバムです。17年在籍していたデイブ・ブルーベック・カルテットの解散後に発表されました。このアルバムJazzと言うよりイージーリスニングに近いリラックスした雰囲気が全編に漂います。好みの分かれるところですが彼らしい繊細なの音色、フレージングの妙味とバックのオーケストラとのアンサンブルが大人の感じですね... 多分、彼女と聞くと良いでしょう... 相手を選びますが...
このアルバム、一級のイージーリスニング的な快適さを醸し出している一方でロン・カーター(ベース)、ハービー・ハンコック(ピアノ)と当時のマイルスのバックを担っていた2人が参加しています。見落とせないポイントであります。
Jim Hallつながりでアート・ファーマーに嵌りましたがポール・デスモンドもそのパターンです。
Jim Hallの名作、Conciertoに収められているYou'be So Nice to Come Home toでのプレイが最初に印象に残っています。コルトレーン一辺倒だったのですが、繊細な音色が興味を引きました。
レコードに関してはしかし中々良いものに巡り合わなかったのでこのSummer Timeを見つけた時はすぐにピックアップしておきました。盤質はA、本当にノイズの少ない大事に聞かれていたレコードであると推察できます。
今月は結構レコード買いました。追々、紹介します。