Music Air、ビートルズ:レノン&マッカートニー・ソングライティング・ヒストリー感想文
こんにちはYamataiです。
先週の日曜の午後でしたが、久しぶりTVを見ているとミュージック・エアで面白い番組がやってました。(4月までまだ3回放送します)。
タイトル通りビートルズ解散後のジョン・レノンとポール・マッカートニーの軌跡を辿る番組でした。久しぶりにビートルズの話を、解散後のジョンとポールの確執から彼らのソロアーティストとしての成功と苦悩が描かれています。
既によく知られた話も多いのですが、知らなかったネタなどもあり興味深い内容でした。
以下、新たな発見であります...
ジョンとヨーコがよりを戻したのはポールの尽力があった...
解散直後は相当、険悪であったジョンとポールの関係が徐々に改善しジョンがヨーコと別居中荒れ果てた生活を送っていた時期、ポールがヨーコにジョンの元に戻るように説得したようです。
ジョンの"失われた週末"に関しても言及があり、メイ・パンの存在など初めて知りました。個人的にジョンのソロアルバムで最も好きだったのが70年代中期のWalls and Bridgesで...
中学生ながら... ジョンってヨーコがいない方が良いのではないか... なんて思ったりもしました。
たらればですがが... 失われた週末、メイ・パン、ショーン・レノンとの生活はポールが中をとり持たなければもっと長く続いていたのかもしれないと思うと何とも良かったのか悪かったのか...
ポールにとってのウイングスとは...
解散後、ソロアルバムを2つリリースするもいまひとつの評価を得られず、ウイングスとしてバンド結成もそのファーストアルバムも散々の評価で有った、ある意味、ドツボにはまったポールの苦闘が赤裸々に綴られていて興味深かったです。
番組内では元メンバー、デニー・レイン、デニー・シーウェルからの重要なコメントも取り上げられ事実を裏付けしています。
天才肌で何でも器用にこなし常に日の当たる道を歩いてきたとポールのイメージが変わりました。しかしデニー・レインですがリンダ(ポールの亡き奥さん)と共にウイングスの結成時からのメンバーですが彼の存在がなければウイングスもここまで成功しなかった気がします。ワンマン社長、ポールと現場の仲介役を粛々とこなしてきた彼の貢献度を今更、認識しました。
ダブルファンタジー、傑作か駄作か?
ジョンのラストアルバム、ダブルファンタジーですが番組内の評論家も完全に分かれます。駄作、傑作... 確かに直後に銃殺されたことでアルバムは否応無しでバカ売れしましたが... ジョンが死んだ日、ビートルズ好きの友人と膝を抱えて落ち込ん見ながらレコードを聴いていたことを思い出しますが... 中学生でありながら世の中、良くないことばかりが起こるのではないかと不安になりました。
そんな私もダブルファンタジーには感動を覚えなかったのを思い出します。なんとなく前作とも言える"心の壁、愛の橋”(Walls&Bridges)で感じられた人間的な凄みが消えたように感じていました。またKissKissKissと言うヨーコの曲も正直、理解しがたかったものがありました。
結論
60−70年代のロックスター達の赤裸々なエピソード、私がピークに彼らの音楽を聞き続けていた時代よりもかなり多くの情報が溢れていることに驚きました。その音楽以外のところでの本人たちのエピソードは昔の通り一遍の情報よりさらに生々しいものが溢れていることを知った次第です...
例えばジョン・レノンですが...
イマジン、Happy Christmas等の名曲が各所で流され...
愚直で不器用であるが反体制のロックスターとしてイメージがありました。しかし人間としての傲慢さ、若気の至りとしか思えない解散当時のポールに対する執拗に非難する言動(これはどっちもどっちでしたがポールが折れたことで時代は改善)、音楽家としての領域を超えての反社会的な活動(これは賛否両論ありますが)...
この本、時間があれば読んでみたい...
ジョン・レノン ロスト・ウィークエンド Instamatic Karma
- 作者: メイパン,山川真理
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/11/15
- メディア: 単行本
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