レコードをめぐる冒険

ジャズを中心とした中古レコード購入記録

不朽の名作、いとしのレイラ(その1)

こんにちはYamataiです。

いとしのレイラ、エリック・クラプトンの代表するアルバムです。

今更ですが最近、このアルバムの面白いレビューを見て触発された次第です。

www.kanakore.com

いつもながら、かな子さんのレビュー、読むとホクホクした気分になります。

ちなみにうちの娘はお父さんのコレクションには一切手に触れず、勝手に私のアカウントのiTunesで好きな曲を買い漁っています。

 

Layla & Assorted Love Songs

 

Layla (40th Anniversary Version / 2010 Remastered)

Layla (40th Anniversary Version / 2010 Remastered)

  • アーティスト: デレク・アンド・ドミノス
  • 出版社/メーカー: Universal Music International Ltda.
  • 発売日: 2014/02/07
  • メディア: MP3 ダウンロード
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 "レイラとラブソングの詰め合わせ"とでも訳すとがっかりですが、クラプトンが渡米後参加していたデラニー&ボニーのメンバーであったベースのカール・レイドル、ドラマーのジム・ゴードン、キーボードのボビー・ウイットロックが参加。彼らがバンドを脱退するタイミングですかさずバンド結成を持ちかけたと言われています。

 

さてさてデレク&ドミノーズの唯一のスタジオ録音アルバム、トム・ダウトがプロデュース、デュアン・オールマンの参加とまさに万全を期したアルバムでありましたが当初、全く売れず、特に曲が長すぎてラジオ曲では敬遠されたこととバンド名にクラプトンが入っていなかったことも原因であったとされています。

 

全体を通してクラプトンの声が若い... 枯れた感じでは全くない。クリーム時代からこのアルバムまでのヴォーカルはなんか一生懸命感が強く、以降の枯れた、抜けた感じの歌い方とは対照的でもあります(加齢で変声したんでしょうか)。

 

3大ギタリスト、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、エリック・クラプトンですが。クラプトンが一番、保守的であるような見方もありますが個人的にはアメリカに渡り、アメリカ人の編成のバンドで自らの音楽を探求した彼が保守的であるとは思えません。

 

本国、イギリスの名声に執着せずアメリカに渡ったのですから立派だと思いますが...

音楽の探求者であると言って良いですね。

 

それでは楽曲紹介です(名アルバムにつき2枚組を片面ずつ計4回レビューしやす)

1. I looked Away

出だし爽やかなラブソングと思いきや歌詞を見ると去ってしまった彼女に関しての曲です。全体を通してボビー・ウィットロックがバックで渋くボーカルをサポート、途中、メインのヴォーカル部分で彼がリードする部分の歌詞が意味深であります。

it seemed a sin to love another man's woman

誰のことかは容易に分かります。

許されない恋、思いに悩む当時、25歳のクラプトンの気持ちが切実に伝わります。途中のボビーのヴォーカルも

 

2. Bell Botom Blues

クラプトンのオリジナル。滅茶苦茶カッコいー曲です。こればかり聴いている時期がありました。ベルボトムの意味に関して幾つかの説がありますが、例えば彼女、パティ・ボイド(当時はまだジョージ・ハリスンの奥さんです)とお揃いで買ったエピソードで会ったり、ツアー中、ペティヘのおみあげで買ったベルボトムのジーンズあったりと... 

 

諸説はさておき歌詞はドロドロの思いを描かれており、もうやばい心情に達してきてますね。男の弱さを丸出しにできる人なのですかね... クラプトン、すごいと思わせる歌詞であります。またギターソロが歌っているようだし、この曲でのボビーのボーカルの入りですが中々、抑揚が効いています。

 

こちら2000年の2人の再演です。ボビー・ウィットロック、もっと注目されても良いですよね... 


Bobby Whitlock and Eric Clapton - Bell Bottom Blues

 

 3. Keep on Growing

ちょいアップテンポな曲。改めて聞くと味わいの深い曲であります。クラプトン、ウィットロックとの共作。ウィットロックが途中3回ほどリードボーカルをとるパートの歌詞が何か啓示的な内容で...

"僕は若く、あっけなく迷路に入り込んだ。そこにあなたはやってきて"愛がすべてを解決する"と告げた。

後の2箇所も何か神の啓示がかった歌詞内容となっていてクラプトンのボーカル部分との掛け合いのようになっているんですかね... 

 

最後はkeep, on growing, keep on going, keep on flowingと言い換えられてます。アルバムの中ではちょっと埋没してますがボビー・ウィットロックのバンドでの重要度がよく分かる楽曲です。

 

 4. Nobody Knows You When You're Down and Out

Jimmy Coxの名曲。これほどのブルーズの名曲はないと思います。オーティス・レディングもカバーしています。クラプトンのギターがまさに泣いております。4分14秒以降のコード進行が気分をズトーンと下げてくれます。孤独に噎び泣きた時にピッタリの曲とも言えます。そんな曲なんで聞くんだと言われても困りますが... 

 

似たタイトルでNobody Loves You When You're Down and Outというジョン・レノンの曲がありますがそちらのズトーンと気分を下げる名曲でございます。

 

 

ここまででアルバムの1枚目のA面が終わりました... 

 

続く...