オススメ! クラプトンの隠れた名作/Another Ticket (Eric Clapton)
こんにちはYamataiです。
偉大なアーティストには数々のアルバムがあります。
代表的なアルバムやベスト盤なるものから聞き始めるパターンが多いと思います。
熱狂的なファンとなると全てのアルバムを買い揃え、マニアになると海賊版(レコード時代の話ですが)やレアな音源の入った怪しいものまで手を出したり...
また代表的なアルバムを認めながら実は私は違うものが...
通として敢えて外す...
不思議なファン心理といえます。
本題ですが...
個人的にお勧めのクラプトンのアルバム、1981年発表のAnotherr Ticketです。
クラプトン、36歳の作品。
- 70年以降影響のクラプトンの音楽の集大成といえる完成度を誇る。
- 英国人メンバーをバックにある意味、吹っ切れた感がたまらない。
- オーソドックスな選曲ながらもクラプトンの新しい可能性を感じさせる曲群 (示唆に富む歌詞と美しい旋律のAnother Ticket、Laylaから継承されるクラプトン節炸裂のI Can't Stand It、久しぶりの神がかったソロを聞けるRita Mae...)
- 久しぶりのトム・ダウトのプロデュース(トム・ダウトに関してはまたの機会に是非...)
- クラプトンのヴォーカリストとしての才能の開花を感じることができる
CDと去年のライブで購入したハンチングとバッチ。
当時、中学生でレコードが擦り切れるほど聞くともったいないのでカセットにダビングして何回も聞いていました。
クリーム、デレク&ドミノスのアルバムにはない魅力を感じていました。Sunshine of Your LoveやLayla等の派手な曲よりもリラックスして聞けたのが理由なのかもしれませんが...
クラプトンの初ライブも中学生の時で友人と行きました。
当時はクラプトンは絶対ライブでLaylaをやらないのが定説で当然、そのライブでも演りませんでした。
途中なぜかキーボードの人がボーカルを取り美しい旋律の曲を歌いました。
青い影でした(A White Shade of Pale)。
ゲイリー・ブルッカーは伝説のプロコルハルムのメンバーでこの曲の作曲者だったのを後で知りました。
A Whiter Shade Of Pale - Procol Harum
初めて行ったクラプトンのライブはこの青い影がクラプトンの丁寧なお辞儀がやけに記憶に残っています。
この後、昨年も含めて2回ほどクラプトンのライブに行きました。
高校生の頃行ったライブ、84年?はTDKのCMでLaylaが使用され、ちょっとしたLaylaブームでにわかファンが多くムッとしたのを覚えています。
しかもLaylaを演奏し会場は大盛況!
少なくない数のボディコン女性がLaylaでクニェクニェ踊り始めた時は目を疑いました。
クラプトンにも媚びやがってと見当違いな思いを抱いたりしました。
80年代のクラプトンはベルサーチのスーツを着たLPジャッケットを代表に少し迷走した時期だったような気もします。
確かにAnother Ticketのリリース後のツアーを胃潰瘍でキャンセルするなど苦労した時代だったのかもしれません。また神(デビュー時にClapton is Godと崇められていた)から本当の意味での人間に時間をかけて戻ったのかもしれません。
あの頃、36歳のクラプトンの年齢をはるかに超えた今、やはりこのアルバムの完成度の高さを再認識しました。
確か当時のレコードのライナーノーツは桑田佳祐氏だったと思います。彼の熱いクラプトン愛が綴られていましたがサザンとクラプトン?と思ったりもしました。
結論、私にとってのクラプトンの音楽はこのAnother Ticketに凝縮されています。
それは後年のUnplugged、Pilgrim、Reptileと新たな境地、円熟味を増した作品が出てもやはり揺るぎないものです。
自分の感受性が高かった時代に愛聴した作品であるが故であり、また極めて個人的な感想です。
私の押すクラプトン3大アルバム
Eric Clapton Solo
There's One in Every Crowd
Another Ticket
ですかね。ではまた!