SHE'S THE BOSS (MICK JAGGER)
こんにちはYamataiです。
ミック・ジャガーの1985年の初のソロアルバム、SHE'S THE BOSSを聞いています。
去年、夏くらいに近所の古本屋さんにで買いました。
Hotel Californiaを買ったのですが、ついでにこちらも買いました。
なんとレコードです。500円でした。
傷のチェックをするつもりで覚悟してターンテーブルにのせ針を落とすと存外に良い音質状態でした。アルバムとしてもなかなか良い曲が多く感動です。
本作、少し解説しますと当時売れっ子のナイル・ロジャースが本人とともにプロデュースした渾身の初ソロアルバム。
参加しているアーティストが凄すぎます。
ジェフ・ベック、ピート・タウンゼント、ハービー・ハンコック、ヤン・ハマー等々、紹介しきれません。
1曲目はストーンズの未発表曲、それ以外はオリジナル、気合が入っています。
ジャッケットに関しては賛否両論と思いますが... 少なくとも参加ミュージシャン程、お金をかけてなさそうな...
こちらジャッケット裏面です。
タイトル通り、BOSSに言われてテレビの画像調整をさせられているのでしょうか?
このアルバム、当時の流行りダンスミュージックをミック・ジャガーのフィルターを通した印象です。またストーンズのブルース、ロックをベースにした世界とは一線を画した世界を感じることができます。
最初に感じた違和感が徐々に消えこれはこれでありだなと思えるところがさすがです。色々な音楽に適応できる器用さを持ち合わせているのが分かります。シングルヒットした6曲目のJust Another Night のJeff Beckのギターが効いています(噂されていたJeff Beckの加入したストーンズなんか実現していたらどんなものか興味深いですね)。
80年代、この後ミック・ジャガーはデビット・ボウイとDancing In The Streetで共演したり、とかくストーンズの解散も頻繁に噂された時期でした。
このビデオがすごく80年代を感じられて良い感じです。
Dancing in the Street // Silent Music Video
ちなみにデビット・ボウイ大回顧展は4月9日まです。
DAVID BOWIE is | デヴィッド・ボウイ大回顧展
個人的にはストーンズは大好きでしたが80年代以降のアルバム、あまり聞かなかった記憶があります。やはり60−70年代のストーンズに傾倒していた層にとって80年代以降のストーンズは確実に多くの人に違うバンドと捉えられている気がします。
しかしこれほど解散せず長きにわたり活動しているバンドとしてはすごいですね。
1962年から50年以上わたり続いているのです。
現在に至るまでメンバーが相当数、入れ替わりましたが基本、5人中3人、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツは変わらないのがすごいですね。
この時期のミック・ジャガー、おそらく色々な思いがありソロでの可能性を真剣に探っていたのだと思います。当時で20年以上ともにしていたのですから人間関係等、色々あってしかるべきですだと思います。
また当時はキース・リチャーズのドラックによる健康問題等もバンドの活動に影を差し、そのフラストレーションもあったのかと思います。
この80年代の危機を乗り越えバンドは現在に至るのですが...
おそらく当時、40過ぎた面々(脱退したビル・ワイマンだけミック、キースより7つ上でしたが)が大人として妥協点を見出したのでしょう...
彼らも2007年、最も成功したツアー(収益500億円)をあげギネスの記録に認定されています。ミックは昨年、73歳で8人目の子供を授かっていますし...
今日の一言:
継続は力なり... 続けることでストーンズはあのベロマーク、アイコニックなブランドになれたということでしょうか??? もはやストーンズはビジネス、企業として捉えた方が合点いくのかもしれません。
結果、儲かったし子沢山だし... めでたしめでたし...
灯台下暗し... 近所の古本屋さんにお宝があります