レコードをめぐる冒険

ジャズを中心とした中古レコード購入記録

音楽の話 (My Funny Valentine )

こんにちはYamataiです。

バレンタインとは基本的にかかわりがなくなって久しいですが...

毎年この季節、街を賑わすのがバレンタインですね。

 

音楽で言えばバレンタインと聞くと最初に名曲、My Funny Valetineが思い浮かびます。

特に帝王マイルスの15分及ぶパフォーマンスは圧巻です。

この原曲は1937年、作詞・作曲がLorenz Hart/ Richard Rodgers、ブロードウェイ・ミュージカル『ベイブス・イン・アームズ』のために書かれた曲です。

Jazzのスタンダード曲として数々のアーティストが取り上げています。

 

また、ビル・エバンスジム・ホールもUndercurrentで取り上げています。

個人的にはMy Funny Valentineといえばこの2つですが... 

 

実はこの曲、奥深い表現の歌詞を持つバラードなんですね。

My funny valentine
Sweet, comic valentine
You make me smile with my heart
Your looks are laughable, unphotographable
yet your my favorite work of art

Is your figure less than Greek?
Is your mouth a little weak?
When you open it to speak,
are you smart?
Don't change a hair for me
Not if you care for me
Stay little valentine
Stay
Each day is valentine's day 

チェット・ベーカー、フランク・シナトラ等、男性も歌っていますがValentineとは男性の名前ですが恋人、特別な存在という意味もあるそうで問題ないんですね... 

 

曲調がマイナーキーでどこか寂しげですが歌詞は屈折しながら大好きな気持ちを綴っていてコミカルな明るさもどこか感じます。

 

勝手な意訳をしますと...

 

見た目とか笑っちゃうし

写真映えしないけど

でも、あなたはお気に入りのアート

 

ギリシャ彫刻みたいに端正な顔でもないし

口元はちょっとだらしないし

話せばアホっぽいし

 

全くひどい言われようですね。

でもここまで言えるということは本当に仲が良いんですね... 

 

この曲、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレアなど、こちらも大御所が歌っていますがこの曲調とちょっとコミカルな歌詞が絶妙なバランスで永年、数々のアーティストに取り上げられたのでしょうか?

 

個人的にはボーカルの演奏で数々の大御所よりも気に入っているのがこちらです。

邪道と言われるのは覚悟でリンダに1票を投じたいと思います。

 

リンダ・ロンシュタットといえば... 

彼女が最初にJAZZのスタンダードを歌ったレコードを当時の彼女にクリスマスプレゼントにしたのを思い出します。JAZZに転向後、メキシコ音楽に挑戦したりと、またロスの歌姫とも当時言われ数々の浮名も流しことでも有名でした。2016年に特別功労賞生涯業績賞を受賞、現在はパーキンス病を患い引退しているそうです。

 

大御所を差し置いてと思われる方多いと思いますがリンダ・ロンシュタットのMy Funny Valentineが私的にはグッときます... あまり歌い上げられるより何かホッとするとでもいうのでしょうか... 

 

さて今年のバレンタインにかけている方々、My Funny Valentine のアプローチで告白してみてはいかがですか?