そういえば選択科目は音楽でした...

最も長く続いている趣味である音楽鑑賞について幅広く語ります...

安息の地を求めて

こんにちはyamataiです。

 

今日のお題ですがエリック・クラプトンの1975年のアルバムのタイトルです。 

安息の地を求めて

安息の地を求めて

 

正式(英語)にはThere's One In Every Crowdです。どこにでも必ずいる人とでもいう意味でしょうか?このアルバム名作、461Ocean Boulevardの後、1975年にリリースされましたが商業的には前作を上回ることなくクラプトンの作品でも地味な存在です。

 

前作アルバムではI Shot the Sheriff, Mortherless Children, Let It Glow等の名曲がクラプトンの復活を印象付けたのとは対照的にこのアルバムの曲は少し地味な印象があるのは確かですが...

 

高校生の頃、このアルバムを1500円でア購入しました。当時、クラプトンを聴き始めたばかりでLaylaの印象を持ちながらこのアルバムを聴いて、あまりに地味で腰を抜かすほど動揺したのを覚えています。これは完全にロックじゃないんだと...

そう思うと何となくジャケットからしてやる気を感じないというか... 

 

しかし、聞き込んで時間が経つといぶし銀のような輝きを持つ数々の曲がジワジワと好きになっていく感じを持ち、特に7曲めのBetter Make It Through TodayからラストのOppositeの流れがたまらなく癒してくれる感覚を持ちます。結局、このアルバム地味ながらクラプトンの作品の中でもかなりの名作であること感じるようになりました。

 

時代的に遡るとこのアルバムは当時クラプトンが受けたレゲエの影響を完全に消化し彼のベースであるブルースと融合させながら肩肘張らずに表現した作品の集大成と言えるのではないかと思います。

 

さらに言えばクラプトンが長年活躍できた理由の一つとしてその時代のエッセンスを巧みに取り入れながら進化していったことでないかと思っています。つまり、その最初の作品がこのアルバムではないかと思います。

 

この後、ボブ・ディラン、ザ・バンド、ロン・ウッドをゲストに迎えた豪華アルバム、No Reason To Cryがリリースされます。この作品はどちらかというと企画先行的なニュアンスが感じられ個人的にはオリジナルアルバムと別枠と考えています。おそらく、さすがのクラプトンも大物たちの扱いに気疲れしたのかもしれません。

 

そしてSlow Hand、Backlessと名作を立て続けにリリースするのですがTher's One In Every Crowdで確立したレイドバック(ギターリストとして演奏の一部として決して前面に出ないプレイ)と円熟を増したヴォーカルがそのベースにあることは間違いがない気がします。

 

気の毒なのはクラプトン、このようなファンの期待を裏切ったと一方的な評価を下されたことがキャリアの中で度々あったことです。最初はクリーム、ブラインドフェイス以降のソロアルバム、Derek & the Dominosのアルバム。

 

なんとDerek & the DominosのLayla And Assorted Other Love Songs は当初、酷評されていました。その前のソロアルバムの評判も決して芳しくなかったようです。

 

その後、今回のThere's One In Every Crowd。90年代最初のアルバム、Another Ticketもあまり良くなかった記憶しています。このアルバムは私が購入したクラプトンの2枚目の思い出のアルバムで特別な思い入れがあるのですが... 機会があれば是非、聞いてみてください。

 

最後にこのアルバムの最後の曲、Oppositeの中でかすかに流れる蛍の光のさわりに耳をすまして今年も終わりたいと思います。ホテルの光、原曲はスコットランド民謡、Auld Lang Syne、旧友と再会し思い出を楽しみ酒を酌み交わすといった内容の歌詞です。