レコードをめぐる冒険

ジャズを中心とした中古レコード購入記録

Miles Davis In Europe/Miles Davis

にほんブログ村 音楽ブログへ

こんにちはYamataiです。

Jazzを聞く上で避けて通れないアーティストと言えばやはりマイルズ・デイビスではないかと思います。ロックでいえばビートルズローリング・ストーンズに匹敵する存在だといえます。 そんなマイルズのレコードは私の中古レコード購入の規定では中々買えません。レア盤でなくても状態の良いものは2000円以上はすることが多いです。これは私が利用するようなお店ではなくもっと小さなお店であれば奇跡的に出会えるかもしれませんがそこまでの気力がいまはありません。CDでも今時であれば安く買えるかもしれないし音源だけであればApple Musicで聞けるし... 

f:id:Yamatai:20171229093659j:plain

最近、運良くMILES DAVIS IN EUROPEを手に入れることができました。新宿のディスク・ユニオンで期待もせずにマイルズのコーナーのレコードをパラパラと見ていると幸運にも1枚欲しいものがありました。盤質Aで実際、音質も問題なし。1963年7月27日、フランスのアンティーブ・ジャズ・フェスティバルでの実況録音。近い時期のライブ盤ではMy Funny Valentineも今年購入しましたがどちらのジャケットもマイルズの精悍なポートレートで飾られています。スーツの着こなしが決まっていてやはりロックとは違うクールな大人の世界を感じます。

 

このライブ盤、最初にフランス語訛りの英語でメンバー紹介がありちょっとライブの会場の臨場感が伝わってきます。フランスとはちょっとおしゃれです。それ以降は淡々と枯葉、マイルストーンズ、ジョシュア、オール・オブ・ユー、ウォーキンとライブ会場の臨場感がダイレクトに伝わる録音が秀逸。質の良いオーディオシステムで聴きたいレコードと言えます。

 

マイルズのレコードは今年5枚購入、CDも数枚所有していますがコンプリートするまでは長い道のりですが今年は気に入ったアルバムを結構うまく入手できたと思います。それこそ若い頃であれば貪欲に買い集めたかもしれませんが... むしろ何となくふらっとレコード屋さんで出物を見つける楽しみを残しておきたいと思ったりもします。

 

ライナーノーツの裏にあるCBS Sonyが発売したマイルズのレコードのリストがありますが全24枚。この中でも条件さえ合えば..."MILESTONES"、"SOMEDAY MY PRONCE WILL COME"、"FOUR & MORE"、"NEFERTITI"、"E.S.P"あたりは見つけたらすぐに押さえておきたいと思いますが... さてどうでしょうか... 

f:id:Yamatai:20171229131000j:plain

 

 

2017ジャズレコード大賞2017

にほんブログ村 音楽ブログへ

こんにちは!

クリスマスも終わり慌ただしくなるこの季節。レコード再デビューした今年を記念して

お気に入りの3枚を紹介いたします。あえて3枚とは50枚以上購入した中で少ないのですが挙げたらきりがなくベストといっても基準もないところあえて選考基準として...

-2017年以前にCDなどで聞いていた音源は除外

-印象としてかなりレコード盤の載せたもの

(聴き込んだもの)

-アーティストに付き1枚

- 1000円以下の中古盤

こう設定するとかなり狭まりましたが... 

この3枚をあえてノミネートしてみました。

f:id:Yamatai:20171226112725j:plain 

それではご紹介!

Art/Art Farmer 

このレコード初夏に購入した記憶がありますがレシートが見つからず曖昧ですがディスクユニオンのJazz館であったと思います。メローでリリカルなトランペット&フリューゲルホーンの音色が休日の午後や静かな夜に最適だと思います。このアルバムはほとんどがスタンダード曲で聴くやすい曲でありながらファーマーならでは解釈でさらに魅力をましています。

過去記事はこちら...

yamatai.hatenablog.jp

Paul Desmond/Paul Desmond

Paul Desmondといえば以前、"Take Ten"というアルバムにJim Hallが参加しているのでCDを購入したのが初めで、このアルバムも状態の良いレコードがあればとレコードショップに入ると常に狙っていますが今のところ運に恵まれていません。CDをすでに持っていると同タイトルのレコードを見つけてもあってもどうしても妥協しにくい感じになります。このアルバムの本来の魅力と合わせて興味深い点は本来はJim Hallを呼びたいところスケジュールが合わずJimに推薦されたと言われるEd Bickardが参加してい事実であります。Jimに似た控えめながらツボを得たフレージングとバッキングで

Jim Hallでなければと拘る多くの人を納得させたのではないかと思います。このレコードは夏に新宿のディスクユニオンで購入しました。盤質はバッチシでした。このアルバムはポール・デスモンドが50歳になる前のまさに円熟に向かう時期で早逝でした。

せめてあと20年くらい頑張ってたら...なんて妄想をしてしまいます。

yamatai.hatenablog.jp

Circles/Jim Hall Trio 

今年はジム・ホールだけでもリーダーとしてのアルバムは10枚、競演、参加しているアルバムは5枚とかなり買い込みました。その中の1枚。つい最近買ったので印象深いこともありますがやはりこの時期のJim Hallの円熟したプレイの魅力は尽きません。CDとレコードで購入したLiveもよかったのですがレコードが掟破りの1200円でまさかの資格なしでCirclesをノミネート。このアルバム、全7曲ですが最初の曲My Heart Singsから始まり酸いも辛いも嚼み分けた選曲で...最後に向けてCircles、そしてラストの名曲Arubaで幕を閉じます。遅咲きのギタリストと言われるジム・ホールですがこのアルバムをリリースする6年前には"アランフェス協奏曲"をリリースしギタリストとしてだけでなく音楽家としても名声を博していました。

 

このアルバム、所謂、大作というより名人たちが肩肘はらずある種、リラックスしながらも軽くポンと作った感もあるアルバムでありながらこの完成度には参ってしまいます。

 

このアルバムのリリース時期である80年代に50−60年代に活躍したモダン・ギター・プレーヤーが久しぶりに活躍し始めた時期でJimが51歳の時である。今や私もその歳近くなりながらも中途半端な人生を生きたが故に子孫が誇れそうな仕事を残していません。

普通の人が大抵そうなので恥ずべきことではありませんが私にできることとしてこのような素晴らしい音楽、レコードを聴いていたということで勘弁してもらいましょう... 

yamatai.hatenablog.jp

ということでレコード大賞はJim Hallさんということでよろしいでしょうか?

 

来年はどんなレコードと巡り会えるのか... 今年縁のあったレコードをもっと聴き込んでから新たなものを購入しようかと... 今は思っていますが...

 

あとですが来年は月に1回はライブに行きたい... この話はまたの機会に...

それでは良いお年を!

2017年に購入したレコード(その1)

にほんブログ村 音楽ブログへ

こんにちは!

いやいよ今年も残すところ僅かです。

今年はレコードを何10年振りに購入し始めレシートが残っているのがなんと50枚。

それ以外、ディスクユニオン以外での購入でも10枚... 60枚以上も買っていました...

これは全てジャズ系でロック系では3枚ほど購入。

それにしても買っているものです。

我ながら呆れていますが来年以降はセーブしていこうと考えてます。

理由としては:

  • このペースで買っていくと棚のスペースは来年前半にも埋まってします。
  • "積ん読"ではないですが"積んレコ"... 数回聞いて、長い間放置されるケースも出てきている
  • 好きなアーティストは一部除いてかなりカバーされつつある... 

あまり明確な理由はないのですが何と無くかなり出費した感じもなく中古のレコードなのでこれくらい集まってしまうことにちょっと恐怖さえ感じてしまってもいます。東京に住んでいるのである意味恵まれているのかもしれませんがレコード一枚一枚の有り難みをもう少し感じた方が良いのかもしれないと思ったりもしています。

 

しかし最近、何気なくショップに立ち寄るとタイミングによってかなり良い盤に巡り合ったり... その醍醐味がたまらなくなっているのも事実で... いけない方向に向かっています。来年に向けてちょっと新たに縛りを加えて行こうかとも考えています。例えば1回に3枚まで(5枚で10%とかに乗らない...)。

 

どうなることやら... 

 

せっかくなのでアーティスト別にリストアップ。

*他アーティストと共有名義(ディスクユニオンのレシートの記載をベースにしてます)

f:id:Yamatai:20171222095931j:plain

ジム・ホール 

哀愁のマタドール

*ビッグ・ブルース(アート・ファーマー)

アローン・トゥゲザー(ロン・カーター)

アランフェス協奏曲

ライブアットスイートベイジル

ライブ!

サークルズ

イッツ・ナイス・トゥー・ビー・ウイズ・ユー

グッド・フライデー・ブルーズ

ウエス・モンゴメリー

カリフォルニア・ドリーミング

ソーマッチギター

フルハウス

ロードソング

ハーフノートのウエス・モンゴメリー

バンピン

ソリチュード

デューク・ジョーダン

危険な関係

デュークス・アーティストリー

シグナル1

トゥーラバーズ

ジョーデュ

アート・ファーマー

モダンアート

オンザロード

ブルースをそっと歌って

思い出の夏

ライブアットザハーブノート

*インターラクション(ジム・ホール)

バド・パウエル

インパリス

ウイントン・ケリー

ケリーブルー

枯葉

ケニー・ドリュー

ケニー・ドリュー・トリオ

イフユークッドシーミーナウ

ダーク・ビューティー

ポール・デスモンド

サマータイム

ファーストプレイスアゲイン

デスモンドミーツマリガン

ピュアデスモンド

クリフォード・ブラウン

ベストコーストジャズ 

ケニー・バレル

アットザヴィレッジヴァンガード

エリントンイズフォーエバー

ゲイリー・バートン

サムシングカミング

チャールズ・ミンガス

直立猿人

チャーリー・クリスチャン

ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン

フレディ・グリーン

ミスター・リズム

マイルズ・デイビス

ラウンド・アバウト・ミッドナイト

イン・ヨーロッパ

マイ・ファニー・ヴァレンタイン

チェット・ベイカー

枯葉

エド・ビッカード

ユーアートゥビューティフル

ジミー・レイニー

インフルエンス

ジェリー・マリガン

ホワットイズトゥセイ

ブルースインタイム

バーニー・ケッセル

ポール・ウイナー・スリー

トゥスイングオアノットトゥスイング

ライド・アゲイン

タル・ファーロウ

スウィンギングギターオブ・タル・ファーロウ

ブルー・ミッチェル

ブルーズムード

ジョン・コルトレーン

スタンダードコルトレーン

ソウルトレイン

アート・ブレーキー

アート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーズ

キース・ジャレット

フェーシングユー

ビル・エヴァンス

アンダー・カレント

スタン・ゲッツ

ナイト&デイ

ジョニー・スミス

ジョニー・スミス

大量であります。中学時代は月に1枚だったので5年分です。

さて年内に非常に個人的に視点から印象に残る何枚か紹介しようかと... 思ってます(時間があれば...)

番外編の続編: CDをまた買いました。

にほんブログ村 音楽ブログへ

こんにちはYamataiです。

2回に渡り今年購入したCDを振り返りましたが 、その舌の根も乾かぬうちに、年を越してもいないのに2枚買ってしまいました。CDの話をしていたら急に気になりだしたのか... 物欲を抑えられない... 罵られても仕方ありません...

f:id:Yamatai:20171219092108j:plain

買ったのはどちらも3枚組。

どちらの編集版ともいうべき... オリジナルのアルバムではありません...これなんといって表現してわかりませんが... とりあえず編集版呼んでおきます。

Jim Hall Live (VOL. 2-4)ですがこれをどうしても欲しくて... 

結構完売しているところも多く... 新宿のTレコードにあるのを確認して、しかし、踏ん切れず... 最終的にAmazonで購入となんともまどろっこしい行為に及んでしまいました。通常盤のJim Hall Liveが相当よかったので... 高い評価をする人も多かったのですが... なんとなく値段も値段なので... 悩み抜きましたが...

結論を先に話しますとタイトル通りJim Hall Liveの続きともいって良いクオリティの高さに満足です。年末、お正月に聴き込む音源として最高とも言えます。ジャケットは薄っぺらですが中にMP3フォーマットの同アルバムの音源の一部をダウンロードできるキーが記載されているカードが挿入されていました。

オリジナルを含め4枚のCDでどっぷりJim Hallにはまれますがちょっと飽きそうな気もしますが... 

さてもう一枚、MILES DAVIS & BILL EVANS COMPLETE STUDIO & LIVE MASTERS、こちらはMiles DavisとBill Evansが共演しているスタジオ、ライブ音源を全て収録した企画モノです。輸入版なので3枚組で安かったのでつい買ってしまいました。こちら新品のレコード盤なども限定的に発売されたようですがこういったものはCDで良しとします。レコードは中古に限ると現時点では考えています。

24ページのブックレットが良いです。中身はまだ解読していませんが... 

f:id:Yamatai:20171219094454j:plain

ボーナストラックとしてBill EvansではなくRed Garland プレイしている(当時のクレジットではBIllだったようです)Sid's ahead、 Bye-Bye Back Bird、Straight No Chaserの含まれていて興味深いです。

Kind of Blueに代表される巨匠2人の共演が凝縮された3枚のCDとしてユニークな企画ではあります。あまりにもメジャーな2人なので今更感を持つベテランのジャズファンはあまり見向きもしないかもしれませんが... とりあえず初心者が押さえておくCDとしてコストパフォーマンスが高いと思います。私も今更ながら年末に向けてもう一度この2人が残した軌跡をたどりたいと思っています。

しかし... ここにきてCDを2枚買うとは... 想定外でした。再びしかしCD売り場をじっくり見てみるとトレンドに触れているような気がして楽しいものです。音楽配信では味わえない空間がそこにはありましたが... 購入となると音楽配信ではアクセスできない音源になりがちです。CDの販売が厳しいのも理解できます。旧作の名盤は1000円ちょいで買えるのでそれはそれで良いのですが... そうなるとレコードで欲しくなったり... そんなのは私くらいだとは思いますが... 

ではでは...

COMPLETE STUDIO & LIVE MASTERS

COMPLETE STUDIO & LIVE MASTERS

 

 

番外編: 2017年、今年購入したCD(後編)

にほんブログ村 音楽ブログへ

こんにちはYamataiです。

今回は番外編として今年購入したCDを振り返るの後編です。

前半を振り返ると購入したCDはどうも買ってから聞かないで放置か、もしくは数回ぐらいしか聞かない... そんな傾向があります。レコードのように表裏を変えたり手間がかかなくCDプレイヤーに置いてそのまま聴き始め最後まで聞かない... そんなことも多く反省をしております。

f:id:Yamatai:20171214085324j:plain

さて後半、再び話をCDに戻しますが...

 

パターンA: Apple Musicにない音源だった

パターンB: Amazonに勧められて

パターンC: 中古のCDで安かった

パターンD: 買わなければならなかった

この4つのパターン合わせて紹介いたします。後半はパターンBの残りからスタート。

 

パターンB

1. You Must Believe In Spring/Bill Evans

買った理由が詳しくは思い出せません。多分アマゾンのレビューを読んだ?何れにしてもBill Evansに関してはレコードは相当高値なのでJim Hallとの共演Undercurrentを無理くり掟破りで購入したのが唯一です。Bill Evansを聞いてから本格的にJazzが好きになったりしたのですがここのところご無沙汰であります。このアルバムに関してはとにかく美しい楽曲に埋め尽くされています。しかしちょっと彼特有の鬱な感じが怖い気もします。鬱な時に聞いちゃうとどっぷりはまれそうですが。CD版にはレコードのは収録されなかった3曲が追加されています。Freddie FreeloaderはマイルズのKind of Blueにも収録されていますが、そちらはWyntom Kellyです。こういうところもちょっと恨めしい怨念的な気迫を感じて怖い気がするのは考えすぎでしょうか... ちなみにこのアルバムは彼の没後に発表されたものであります。

2. Moon Beams/The Bill Evans Trio

Bill Evans初の珠玉のバラード集です。彼のトリオメンバーのScott LaFaroの事故死を乗り越えての新しいトリオでの作品。どうしても新しいChuck Isralesがどう絡むのか気になるところですがScottとは違ったアプローチである... どこかUnderCurrentのJim Hallを思わせる傷心が癒しきれていないBill Evansを支えているニュアンスを感じたりします。パターンC

Alone Together/Jim Hall - Ron Carter Duo

これはディスクユニオン中野店でワンコインで購入。最近レコードでも入手していますが買って損のない名盤です。Autumn Leavesはお馴染みのスタンダードですが音数が少なく多く語る、特にテーマでも演奏はJim Hallの何気無い凄みを感じたりします。今の所、レコードで聴くよりもCDで聴きことがなぜか多いアルバムです。ライブ盤なので一気に聞けるのはCDの良さかもしれません。

パターンD

The Art of Rolling/Kazushiro Nakane

日本の若手ジャズギタリスト、中根一城の最新作。私のギターの先生でもあります。1年以上習っていますが初心者の私にも優しく根気よく教えてくれます。先生のギターは1966年製のGibosonのもので私と似たような年のギターを気持ちよく鳴らしてくれます。Jazzの枠に留まらずコンテンポラリーの要素も含むアルバム。おすすめです。

 

さてさてやはりBIll Evansに関しては中途半端に聞いているのがよく分かりました。熱狂的なファンでは考えられない中途半端な姿勢ですがどうしても突き詰めて聴きたい感じがあまり湧きません。おそらくは人生を顧みる30年後くらいに1枚1枚に針を落として慈しむように静かに聞きたい... レコードでは叶わないかもしれませんができれはアナログレコードをコレクションしておきたい気もします。

 

最後の今年最後の物欲...

あーどーしよう1年がんばった自分に買っちゃおうかなぁーの1枚(CD編)

これ3枚組でした... 

Live Vol.2-4 (3CD)

Live Vol.2-4 (3CD)

 

 

番外編: 2017年、今年購入したCD(前編)

にほんブログ村 音楽ブログへ

こんにちはYamataiです。

今回は番外編として今年購入したCDを前後編で振りかえってみたいと思います。

f:id:Yamatai:20171214085324j:plain

購入した枚数は合計でたった9枚です。Apple Musicを利用する私にとってこんなものだと言えます。しかし実は何を隠そう今年購入したレコードはなんと50枚。なんとも時代に逆行した行為と言えますがアナログ回帰とも言える昨今、むしろ順行なのかもしれません。そう言えば最近、レコード屋さんも混んできている気もするし... レコードを閲覧する際はストンと上から落とさないでくださいと張り紙までされています。おそらくはお客さんが増えてきたのと生産されてからかなりの年月がたつ中古レコードの特にジャケットの経年劣化と複合的な要素で被害が大きくなっているのかもしれません。

 

話をCDに戻しますが...

CDを買う基準とは?レコードと比べては特にないのですが... 

購入した背景を分析すると...

パターンA: Apple Musicにない音源だった

パターンB: Amazonに勧められて

パターンC: 中古のCDで安かった

パターンD: 買わなければならなかった

この4つのパターン合わせて紹介いたします。

パターンA

1. Two JIms & Zoot/Jim Raney

Jim RaneyとJim HallそしてテナーサックスのZoot Simsの共演。Jim HallがどのようにJim Raneyと掛け合うのか興味深く音源を探したのでしたが見つからずにアマゾンで購入。夏前だったと思いますが... あまり聞き込んでいません。最新デジタルマスタリングが採用された高音質版ですが... 長い冬休みに聞き込んでいきたいと思います。

2. Jim Hall Live/Jim Hall

これは最近、レコードでも買ってしまいました。ライブ版ですが録音状態も良くある意味、最盛期のJim Hallの演奏を堪能できるアルバムと言えます。レコードでも買ってしまったのはどうかと思いますがそれほど気に入ってしまいました。この続編のライブばんも最近発売されています。2枚組でかなりオススメのようです。年末やけっぱちになったら買ってしまうかもしれません。

パターンB

1. Sing Me Softly of The Blues/The Art Farmer Quartet

これはAmazonの寸評で名盤の誉れが高くどうしても欲しくなった購入。ついにはレコードまで購入。内容は渋いです。Art Farmer がキャリアの後半、多用したトランペットとフリューゲルホーンの長所を生かしたフランペットが繰り出される彼の代表作とも言えるアルバムです。

2. Crawl Space/Art Farmer 

Amazonに勧められましたけど70年代のアート・ファーマーのちょっとクロスオーバーの要素も取り込んだ意欲作。まだその良さが私には分かりかねる... というのが正直な感想です。アート・ファーマーという人、恐ろしく真摯に音楽に向き合った人なのでしょう... 時代の要素を取り入れ自分を進化させる... 中々できることではありませんが... 歳をとると自分のできる範囲のことで楽しむ... これも良いのかもしれませんが... このレコードも時間が過ぎるとまた違った評価をするのかもしれませんが...

3. When Farmer Met Gryce/Art Farmer & Gigi Gryce

これはアート・ファーマーのかつてのバンド仲間であったGigi Gryceとの共演。デジタルリマスター版ですが... これあまり聞いてないなぁ... これも冬休みの宿題として聴きこみたと思います。

以上残りは後編へ!

YOU ARE TOO BEAUTIFUL / ED BICKERT & DON THOMPSON

にほんブログ村 音楽ブログへ

こんにちはYamataiです。

先週の大量に購入した中からの一枚。

f:id:Yamatai:20171212084916j:plain

伝説的なギタリストEd Bickertと名ベーシストDon Thompsonとのデュオアルバムです。Aplle MusicではAt The Garden Partyのタイトルでしたがレコードにはその記載は一切ありません。曲目は...

Side 1

1. Alone Together

2. A Face Like Yours

3. You Are Too Beautiful

Side 2

1. What Is This THing Called Love

2. Who Can I Turn To

3. Walkin' My Baby Back Home

4. Please Be Kind

CD版には他に4曲のボーナストラックが含まれておりApple MusicでもそのCD版が配信されているといったことのようであります。Ed Bickertは何と言ってもテレキャスターというフェンダー社のソリッドギターでジャズを奏でたことで画期的なギタリストと言われています。

f:id:Yamatai:20171212090401j:plain

(上下コーデュロイのコーディネートも渋い)

ご覧のように中が空洞ではないギターです。多くの人は知っていると思いますが念のための解説であります。大きな特徴として所謂フルアコといったタイプのギターを使用するギタリストとは異なるサスティーンのあるギターの音色... Paul Desmond (ポール・デスモンド)がギタリストを探していた時にJim Hall(ジム・ホール)が紹介したくらいのギタリストです。

 

日本ではちょっとマイナーでギターを弾く人でないとなかなか知り得ない存在かもしれません。Jim Hallファンとしては当然避けて通れません。しかしこのアルバムレコードを聞いてからApple Musicで聞くとかなり雰囲気が違うことに驚きます。このアルバムとは関係ない話になるので深追いはしませんがやはりレコードは耳に優しい気がしてなりません。

 

この盤ですがランクAとありましたがちょっとチリチリノイズが多い気もします。しかし致命的な傷や劣化はありません。お買い得と言えます。このアルバム、1978年カナダ・ガーデン・パーティーでのライブ録音。それにちなんだタイトルなのだと思いますが何度も申しますがレコジャケには記載がありません。ライナーノーツにはタイトルがユー・アー・トゥー・ビューティフルとなっております。

f:id:Yamatai:20171212091832j:plain

タイトルの件は釈然としませんがこのライブ盤なかなか興味深いデュオアルバムです。個人的にはEd Bickertのテレキャスターで奏でられる太く甘い音色も良いのですがやはりアコースティクなモコっとしたジャズギターらしい音色に慣れている私にはそちらが好みです。とうの本人も以前はGibson社のES175を使用していたようですがギターのボディ内に発生する共鳴(ハウリング)に悩まされテレキャスターに替えたようです。苦肉の策が個性となった例とも言えますが... 彼がフルアコを使用し続けていたらどうなったのだろうか?とふと考えたりもします。このライブ盤のようなアコースティクベースとのデュオであればそれほどハウリングも気にしなくての大丈夫だと思われますし... 

 

またこのアルバムで際立つのがDon Thomsonがかなり積極的にリードしている場面も多くソロではかなり前面に出てきます。ジャズ的なダークなニュアンスでなくどこか暖かみのある音色がソリッドギターのサスティーン(伸びのある音色)をうまく緩和させているその塩梅がなかなか良いものです。またバックに回った時のEd Bcikertのコーディングも渋く大人の男感がたまりません。こんなギタリストもいるのだと... Jim Hallが渋さにおいては1番だと思っていましがちょっと華々しいギタリストに見えてきました...

 

Ed Bickertに関する過去記事もよろしければお読みください。

yamatai.hatenablog.jp

 最後にすでにEd Bickertのかっこいい動画貼り付けておきます。


Ed Bickert Trio - "Easy To Love"