久しぶり八神純子を聴いてみた...
こんにちはYamataiです。
先週ちょっと不思議なことが...
大したことではありませんが夜中、どこからかホイッスルの音が... 耳鳴りがなり朝4時くらいにおきました... どこかで聞いた音色... そうです... サンバホイッスルです。
八神純子... あ... 純子さん
この曲の間奏で吹き鳴らされるサンバホイッスルで目が覚めました。たまたま先週は名古屋に出かける用事があり名古屋出身の八神純子さんとの関連だったと全くの偶然でしたが... ちょっと不思議な体験であります。
八神さんがザ・ベストテンなどで出演していた往時の頃、小学生でヤマハのポプコン出身の彼女の歌唱力はすごいなと思った反面、ボサノバ調でちょっと哀愁漂うサンタナのようなギターソロとサンバホイッスルの音色はちょっと大人の世界を思わせたものでした...
他に"みずいろの雨"、"思い出のスクリーン"、"ポーラスター"等、聞いてみると懐かしさとある種、新鮮さを覚えました。当時のJ-Pop、当時はニューミュージックというくくりだったと思いますがやはりウエストコースト系のロックその他、洋楽の影響が、特に演奏に関しては感じられますがなかなか凝った音作りをしていたのが今となってよく分かります。2011年にカンバックし精力的に活動されているようです。レコードを買うほどのファンではなかったのですが夜明けに聞こえたサンバホイッスルの音色... 謎です... 誰かに呼ばれているのか?何かの予兆で誰かに注意を喚起されているのか... ちょっと奇妙でなりません...
"思い出は美しすぎて"... これが彼女の好きな曲かもしれません。ユーミンの"晩夏”、"翳りゆく部屋"と並ぶ日本の女性歌手の名曲だと思います...
ブルーな秋雨ですが... KELLEY BLUE/WYNTON KELLEY
こんにちはYamataiです。
久しぶりのピアニストアルバム、Kelley Blue/Wynton Kelleyです。
ジャケットはかなり黄ばんでいますが盤質はA、かなり良い状態です。春くらいに御茶ノ水のディスクユニオンで購入。マイルズがレッド・ガーランドとビル・エヴァンスのハイブリッドと称したそうです。その強力なスウィングとエヴァンスのもつような叙情性を兼ね合わせるある意味たようなスタイルを持ち合わせる強烈な魅力を放つピアニストです。残念ながら1971年39歳で亡くなってしまいました。
曲目は
SIDE 1
1. Kelley Blue
2. Softly, As in a Morning Sunrise
3. Green Dolphin Street
SIDE 2
1. Willow Weep for Me
2. Keep It Moving
3. Old Clothes
最近でこそトランペット、サックス、ギター系を中心に聴くことが多いですがジャズのアルバムを買いだしたのはやはりビル・エヴァンス、キース・ジャレットあたりの叙情的なピアニストのアルバムが中心でした。
Kelley Blueいつ聴いても良いです。飽きません。ブルージーでファンキーでありながらもどこかカラッとした明るさを少し感じさせるのはジャマイカ出身だからなのでしょうか?スタンダード中心の選曲である意味ジャズの定石的なセクステット&トリオ編成であり演奏スタイルは終始一貫としていますが聴いていて飽きません。むしろ聞けば聞くほど滋養になるようなアルバムです。
彼のピアノの音に初めてぞくっとしたのはブルー・ミッチェルのI'll close my eyesでした。トランペットとのソロに続くピアノソロがなんとも言えない流暢でありながら哀愁も漂うような... すごいなぁと... いいなぁ... 久しぶりかなりかなり感動しました。
マイルズの不朽の名作、Kind of Blueにも参加していますが他にもコルトレーン、ウエス・モンゴメリー、ケニー・バレル... 共演も多い人です。なあなか良い中古盤に出会えていませんが見つけたら必ず買わないといけないと思っているアーティストの一人と言えます。
秋雨が続き気温も下がっていますがちょっと鬱な雰囲気を変えるには良いアルバムです。それにしても知る限りピアノでも明るい気持ちになれるのはウイントン・ケリーとオスカー・ピーターソンくらいのような気もしますが...
ではまた!
孤独な秋の夜長に… (SOLITUDE/WES MONGOMERY)
こんにちはYamataiです。
ウエス・モンゴメリーのアルバムのご紹介です。
SOLITUDEという2枚組アルバム。
去年、高円寺でふらりと立ち寄ったレコード屋さんで見つけました。2枚組なのにものすごく安く買えました。ジャッケットは薄汚れていましたがレコード自体に傷はなく、しかし残念ながらプチノイズは2枚ともわりと多めでしたがクリーニングして聞き込むとだいぶ改善されました。
曲目は
Record 1
Side A
4 ON 6
WES' RHYTHM
Side B
IMPRESSIONS
TO WHEN
Record 2
Side A
MISTER WALKER
TO DJANGO
Side B
HERE'S THAT RAINY DAY
'ROUND ABOUT MIDNIGHT
1965年3月パリでのライブ音源。68年のウエスの死後、発売されたアルバムでフランスのBYGレコードという会社からリリースされた貴重なライブ録音で構成されたアルバム。ウエス・モンゴメリーのギターテクニックを堪能できるアルバムでピアノのハロルド・メイバーン、ドラムスのジミー・ラブラコ、ベースのアーサー・ハーバーと気心の知れたメンバーと終始リラックスしながら演奏している様子が伺えます。
名盤、"A Day In The Life"やBumpin’も有無を言わせない存在感で今でも聞き応え十分ですがギタリストとしてのウエス・モンゴメリー、ライブ盤の雰囲気はスタジオとはまた違うエモーショナルな演奏を感じることができます。決して死後、未発表音源をレコード化した安易な企画の追悼盤ではないのは確かです。結論としてこのアルバム、"Solitude"ですがウエス・モンゴメリーの魅力を知るにはもってこいのアルバムではないでしょうか...当時は2枚組みといこともあって3600円で販売されていたようです。
1965年といえば全盛期の演奏だと思われますが本当に見てみたかったギタリストの一人です... 60年代後期、ジャズ界はウエス・モンゴメリーだけでなくジョン・コルトレーンといった巨人を失い否応なしに影がさしかかった時期でもありました。
さてさてウエス・モンゴメリーのアルバムは過去2回くらい紹介していますがレコード屋さんに行くと必ず棚をチェックする一人です。まだ紹介し切れていませんが追って取り上げていきたいと思います。CDも結構ありますがこのブログのタイトルがレコードをめぐる冒険としたために手持ちCDのレコード版を鋭意、都内レコード店で探索中です。普通と逆ですが…
ジャズギターの始祖... (ミントン・ハウスのチャーリー・クリスチャン)
こんにちは!
先月5枚購入で10%引きの際、購入した1枚がこちらです。
盤質はAですが若干ノイズがあります。おそらくはオリジナルの録音状態も今ほどでなかったことを推定すると悪くないのかもしれません。
ジャズ史上の名盤といわれるアルバムのようですが戦前のアルバムでテープレコーダーがなく携帯用ディスクレコーダー(ディスクに針で刻みつける)というもので録音されているとのことで本当に時代を感じさせます。記録によると1941年5月数夜に渡った行われたニューヨークのハーレムのミントンハウスとクラーク・モンローのアップタウン・ハウスで行われたジャムセッションの幾つかをセレクトしたものであります。
ピアノは同じくジャズの巨人と言えるセロニアン・モンクであります。
曲目は
Side - A
1. Swing To Bop
2. Stopin' At The Savoy
3. Up On Teddy's Hill
Side - B
1. Stardust(I)
2. Kerouac
3. Stardust (II)
4. Guy's Got To Go
5. Lips Flips
チャーリー・クリスチャンですが多くのジャズ・ギタープレーヤーに影響を及ぼしたのは周知の事実ですが当時、ギターが一定してリズム、コードを刻む楽器という立ち位置からサックスのようにフレーズを作り出す役目に変えジャズギターの始祖と言われています。
ベニー・グッドマン楽団のメンバーでありましたが活躍していた時期が非常に短くわずか25歳で他界。伝説のギタリストとも言えます。ジャンゴ・ラインハルト、ウェス・モンゴメリーとジャズギターの認知度を高めることに貢献した3大ギタリストとも言えます。
このアルバムの中で繰り広げられる白熱のジャムセッションが後のモダンジャズの礎となりジャズ史上に残るアルバムといわれますが... 正直まだこのアルバムの凄さ理解できていません。なんか古臭くロックで言えばロバート・ジョンソンを聞いているような... そんな音源に思えます。
チャーリー・クリスチャンのフレーズの凄さなどギターを弾く人であれば響くところなのかもしれません。このアルバム、やはりちょっと”取扱注意”かもしれません。ちょっと素人ジャズリスナーには歴史を検証するくらいの気持ちでないと割り切れないかもしれません。
ジャズの歴史的文脈からこのアルバムの重要性は理解できますが堪能できるまでまだ時間がかかるのでは... 勉強しないといけません。
枯葉が気になる季節が... (チェット・ベイカー/枯葉)
こんにちはYamataiです。
今週あたりからすっかり冷え込んでまいりました。
昼はまだ半袖だったりしますが夕刻につれて肌寒く感じます。
そんな季節、まだ少し気がはやいのですがこのレコードかなり聞き込んでいます。
先月、新宿のディスクユニオンで購入した5枚の中の1枚。掟破りの1000円越えの1400円、10%引きだとしても... このアルバムの魅力の前では例外ということで自分を甘やかし購入してしまいました。
曲目です...
実はタイトルはShe Was Too Good To Meとなっています。
Side 1
Autumn Leaves
She Was Too Good To Me
Funk In Deep Freeze
Side 2
Tangerrine
With A Song In My Heart
What'll I Do
It's You Or No One
参加メンバーがポール・デスモンド、ロン・カーター、ボブ・ジェイムス、スティーブ・ガット等、豪華な顔ぶれです。
盤面はAランクでありながらプチノイズが多く、ちょっと焦りましたがきれいに拭いて聞き込んでいくうちにAランクとしてはほぼ問題ない状態となりました。ジャケットもきれいな状態で帯も残しているので、かなり大事にされていたものだと思います。
チェット・ベイカー、大人気のトランペッターですが歌うことでも有名です。マイルズ・デイビス、アート・ファーマーと大御所を聞いておりますがまた違った魅力に溢れています。生涯、ドラッグの影が付きまとい引退、復帰を繰り返し、また中性的なボーカルでも評価が高く、本当意味でのスタートいえる存在です。個人的には中古のレコードも人気で高値で中々縁がありません。
よく言われる楽器でありながら"よく歌う"と評される解説がありますがチェット・ベイカーのトランペットは本当にそう感じたりします。ポール・デスモンドにも感じるニュアンスですが実は彼自身はチェット・ベーカーを相当、崇拝していたと言われています。
日本版でタイトルになっているAutumn Leaves(枯葉)ですがアルバムトップにあるだけに名演です。アルバムのその他の曲では甘いボーカル曲もありながら全曲、手抜きなしの素晴らしいアルバムであります。例のサン・フランシスコで麻薬中毒者に麻薬の代金を取り上げられ歯を抜き取られ麻薬を諦めるか死ぬか迫られた事件以来のアルバムだということです。
有名なアーティストにドラッグ、アルコールなどの影が付きまとうのは世の常と言えますがなんとも理解できないある意味一般人には理解できないストレス、葛藤に溢れた日常があるのだと... その苦悩の産物を享受させてもらっていると考えると... なんかできること... 地道に中古レコードを買って紹介していく... 実に微力ではありますが...
アルバムの中の写真。アルバムのカバー(写真)と同サイズのプリントが$1.50で販売もされていたようです。この顔写真の下にその記載があります。この当時のチェット・ベイカー、年齢以上(40歳前後と推定されますが)に年輪が刻まれている気がしますが...
このアルバム、誰しもが認める文句ない名盤ですが正統的なJazzと言うより70年代に主流となるフュージョン的なエッセンスが感じられ大変、聴きやすいアルバムだと思いまます。
毎年、Autumn Leavesを聞くこと季節になるとあっという間に年末が来てしまいます。今年もその季節が来たと思うと... この曲好きなのですが時間が過ぎるのも早すぎると感じる今日この頃であります。
レコードをめぐる冒険 (THE SUMMER KNOWS/ART FARMER)
こんにちはYamataiです。
邦題、"思い出の夏"、先週の新宿のディスク・ユニオンで購入した中の1枚です。ランクは掟破りのBでしたが訳があります。このアルバム欲しくてCDを高値でアマゾンで注文していたのですが待つこと2ヶ月... アート・ファーマーの隠れた名作と誉れ高い作品ですがApple Musicにもない状況でした。珍しい日本のレコードレーベルからのアルバムなので入手が困難なのはわかるのですがそれにしても...
しかし念ずれば通じるのか出会ってしまいました。しかしBランクとちょっと考えましたが値段はお約束の1000円を大幅に下回りしかも5枚買えば10%オフだったので購入。
音質はクリーニングしてかなりプチノイズは減少しました。Bランクでも盤質はそんなに悪くないのだと...
曲目です。
Side: 1
1. THE SUMMER KNOWS(思い出の夏)
2. MANHA DO CARNAVAL(カーニバルの朝〜「黒いオルフェ」)
3. ALFIE
Side: 2
1. WHEN I FALL IN LOVE
2. DITTY
3. I SHOULD CARE
B.バカラックのAlfieですが昔、田村正和のドラマ「協奏曲」の主題歌でヴァネッサ・ウィリアムスが歌っていたのを思い出します。美し曲です。ビル・エヴァンスもカバーしていたりします。あとタイトルのThe Summer Knowsも同名の映画のためにM.ルグランが作曲したバーラードで文句なしに美しい曲です。
全体が甘いムード音楽的に傾向もありますがDitty、I Shoud Careなどファーマー以外のプレーヤーの力量が感じられる決して甘いだけのアルバムではないのが判ります。ラスト2曲が絶妙なバランスを作り出しているのかもしれません。
このEAST WINDという日本のレコード制作会社、70年台半ば日本の経済が成長する伸び代があった時代に誕生したようです。日本人プロデューサーがアメリカのミュージシャンの作品を企画し商品化するという... 自動車会社がプラザ合意の後、海外に進出したのはもう少し後であり...
そう意味でかなり日本人の趣向に合わせた作品で聴きやすいのが納得です。フュージョン、AOR的なサウンドがもてはやされて時代にある意味迎合しているのかもしれません。
それにしてもアート・ファーマーのフリューゲル・ホーンはまさにバラードのための音色だと... メローで角の取れた音色、夏の終わりに哀愁が漂います。
このほかにEAST WIND企画のアルバムが3枚あるようですが入手出来ればラッキーですが... この種の運に関しては結構あると思うので出会う日が来るかもしれません。特に"Yesteday's Thought"はあったら即買いしたいものです。
実は一昨日、中野のDisk UnionでThe Summer KnowsのAランク盤を見つけました。買うのは踏みとどまりましたが値段は予算内...
どうしようか考えています。2枚あっても... でももし好きな人がいればプレゼントしてもいいしなぁと... 訳のわからない理由をこじつけて買いに行こうとしている自分に呆れています。
レコードをめぐる冒険 ('Round About Midnight/Miles Davis)
こんにちはYamataiです。
先週、新宿のディスクユニオンで5枚買うと10%と...
私の好きなギター系の盤はあまりなくどうしようか思案していましたが...
そんな時は以外と出会いがあったりするのです。結局、5枚、出物を購入しましたが順次紹介いたしますが(紹介し忘れるかもしれませんが)...
さてついにマイルズの盤、予算内の1000円以下で見つけました。
コロンビア移籍後の第一弾アルバム。講評するのも気がひける名作です。盤質はA、実際、ノイズもほぼなし。モノラル盤(Monauralと表記されています)でSX-68MARKIIというテクノロジーが搭載されているらしいのですが...
西独ノイマン社製カッティング・ヘッドSX-68と、ソニー音響技術陣が新開発した全トランジスタ・アンプ及びトーンコントロール・ユニットにより構成される最新鋭のカッティングシステムです。その優れた諸特性は、歪みのないツヤやかな音で、原音のイメージの最も忠実な再現に成功しました。
と長い引用になりましたがその高音質を実現するテクノロジーを享受できているか?我が家のリスニング環境では甚だ疑問ですが... そう言われると良い音に...
ジャケットもマイルズのアルバムの中でもかなり好みであります。イカします。飾っておくだけで雰囲気があります。
ではでは曲目とメンバーは...
Side A
'Round Midnight
Ah-Leu-Cha
All of You
Side B
Bye Bye Blackbird
Tadd's Delight
Dear Old Stockholm
マイルズ・デイビス(トランペット)、ジョン・コルトレーン(テナーサックス)、レッド・ガーランド(ピアノ)、ポール・チェンバーズ(ベース)、"フィリー・ジョー"・ジョーンズ(ドラム)
と文句のつけようのないクインテットです。
曲目もイカしています... 懐かしい響きですが'Round Midnightから最後のDear Old Stockholmとこのアルバムとんがり過ぎていないジャズの王道を歩んでいる感がたまりません。Jazzを聴き始めた人にも大変、聴きやすくオススメであります。
このアルバムのマイルズのミュート奏法(エコーが出ない吹き方といえば良いのでしょうか?)、若きコルトレーンの稚拙なソロ... いろいろ着目点はあるのでしょうが...
このアルバム、個人的には1日中かけっぱなしでも飽きない毎日食べても飽きないカレーライスとでもいうのか... 数年後にリリースされる超名盤、Kind of Blueがどちらかというと緊張を強いる格式の高い料理?いや違うなぁー。鰻でしょうか?好きだけど毎日は食べれない...
ひょとしたら無人島持って行く一枚に選ぶかもしれません。前はデレク&ドミノーズの"いとしのレイラ”でしたが...